「LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2025」ファイナリスト発表、日本から国別最多の5名が選出

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2025年02月18日 11:41  Fashionsnap.com

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青木 邦眞《Realm of Living Things 19》2024年

Image by: ロエベ財団
 ロエベ財団(LOEWE FOUNDATION)が、同社が運営する「LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2025」のファイナリスト30名を発表した。日本からは国別最多となる5名が選出。ファイナリストの作品は、5月30日から6月29日までマドリードのティッセン=ボルネミッサ国立美術館で展示される。

 Craft Prizeは、現代のクラフトマンシップにおける卓越性、芸術的価値、革新性を称えることを目指し2016年に創設。 優れた技術を持つ世界中のアーティストを支援することを目的としている。今年度は、133の国と地域から4600点を超える応募があり、その中から、18の国と地域の計30名のファイナリストが選出。陶芸、木工、テキスタイル、家具、紙、ガラス、金属、ジュエリー、漆など、さまざまな分野で作品を制作しているアーティストが選ばれ、技術的な達成度、技能、革新性、芸術的ヴィジョンなどの観点から審査された。
 今年の選出作品には、バスケット編みの技法を陶器に取り入れたものや、織機による織りの手法を金属に用いたものなど、伝統的なクラフト技法を新たな素材へ応用した作品が多く見られた。一方、伝統的なモチーフを現代的な視点で再解釈し、新たな形で蘇らせたものや、独自のアプローチでまったく新しい造形を生み出した作品も登場した。日本からは、テラコッタの彫刻で知られる青木邦眞、東京藝術大学で彫金を学んだジュエリーアーティストの田口史樹、主に自然素材を使用した立体作品を制作する石黒幹朗、武蔵野美術大学で学士号、東京藝術大学で修士号を取得したガラスアーティストの近岡令、竹を使った立体作品、籠、ジュエリーなどを制作する麻生あかりが選ばれた。
 最優秀賞は、5月29日にティッセン=ボルネミッサ国立美術館で開催される授賞式で発表。受賞者には、賞金5万ユーロ(約800万円)が授与される。

※1ユーロ160円で計算

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