スマイルマンボ(撮影:高橋正和) 大井競馬場で2月19日(水)に行われる雲取賞(3歳・JpnIII・ダ1800m)。羽田盃と同じ舞台で争われる重賞レースで、ダート三冠創設にともない、昨年からダートグレード競走に格上げされた。
出走枠はJRA所属馬3頭、地方所属馬が最大13頭。今年は12頭立てとなった。JRA所属馬は5着以内の上位2頭、地方所属馬は上位2頭に羽田盃への優先出走権が与えられる。同レースへの直行切符をつかみ、ダート三冠の主役候補に躍り出るのはどの馬か。発走予定日時は19日(水)の16時40分。主な出走馬は以下の通り。
■ジャナドリア(牡3、美浦・武井亮厩舎)
関東オークス覇者エスメラルディーナ、JRA5勝のコンシリエーレがきょうだいにいる良血。昨夏の初陣は半馬身差での勝利だったが、抜け出してから遊ぶところがあり、着差以上の強さ。暮れの1勝クラスはスタートで遅れ、最後方からの競馬となったが、3角過ぎから一気に進出して完勝。2戦の内容がよく、今回も有力候補になる。
■タイセイカレント(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)
昨年9月に中京芝1600m戦でデビュー勝ち。続くサウジアラビアRCでは勝ち馬から1馬身差の2着となったが、その後の重賞2戦が目立たず、キャリア5戦目にして路線変更することになった。半姉キャリックアリードは昨年のNARグランプリ4歳以上牝馬に選ばれており、血統的にはダートも悪くない。吉原寛人騎手の力も借り一発狙う。
■スマイルマンボ(牡3、大井・坂井英光厩舎)
昨夏にホッカイドウ競馬でデビューを迎え、2戦1勝の成績を残した。秋からは大井競馬に本拠地を移し、初戦の条件戦を7馬身差で圧勝。重賞初挑戦のハイセイコー記念でも堂々の1番人気に支持され、自ら先手をとって6馬身差で初タイトルを手にした。今回は距離延長がカギ。まずは善戦以上の結果を残し、先の大舞台につなげたい。
■リコースパロー(牡3、大井・荒山勝徳厩舎)
今回が大井競馬への転入初戦。前走のJBC2歳優駿ではハイペースもあって9着に敗れたが、それまでは4戦4勝で、同レースを制したソルジャーフィルドを2度退けていた。マイペースで運べれば、ダートグレード競走でも差はない。昨年、サントノーレで京浜盃を制すなど三冠路線を沸かせた荒山厩舎。今年はこの馬で地方の主役を担うか。
そのほかにも、昨年のJBC2歳優駿で2着のグランジョルノ(牡3、美浦・高柳瑞樹厩舎)、大井外回りで3戦2勝のペピタドーロ(牡3、大井・荒山勝徳厩舎)などが出走を予定している。