春闘「上々のスタート」=中小への波及は正念場―財界
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2025年03月12日 21:01 時事通信社

経団連の十倉雅和会長は12日、福岡市で記者会見し、春闘の集中回答で満額回答が相次いだことに対し「去年を上回る企業が非常に多い。上々のスタートだ」と述べた。日本商工会議所の小林健会頭も首相官邸で記者団の取材に応じ、「大いに結構なことだ」と評価した。
一方、両氏とも中小企業への波及については「小規模事業者が賃上げしていかないと、地方の経済の活力も出てこない。これからが正念場だ」(小林氏)など、推移を見守る姿勢を強調した。
十倉氏は「大手企業に限れば1万円を超えるベア(ベースアップ)が当たり前になってきた。1万5000円に迫るところもたくさんある」と、基本給を底上げするベアを重視する流れを歓迎。その上で、「問題は中小企業。社会全体、中小企業を含めどこまで浸透するかだ」と述べた。
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