『おむすび』コロナ禍の“丁寧な描写”が逆に不評、視聴者の心情を掴めぬまま最終盤へ

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2025年03月13日 06:10  週刊女性PRIME

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橋本環奈

 橋本環奈がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『おむすび』。3月11日に放送された内容をめぐって視聴者の間で議論を呼んでいる。

『おむすび』は完全に見誤っている

「物語はいよいよ、コロナ禍が日本を襲い始めた2020年に入りました。北村有起哉演じる聖人は参加しようとした美容師の技術を競う大会の中止に落胆し、またオリジナルブランドを立ちあげている仲里依紗の歩はネット通販をスタートさせるなど、米田家それぞれの“コロナ”との向き合い方が描かれましています」(芸能ジャーナリスト、以下同)

 そんな中、ヒロインの結が管理栄養士として働く病院でも感染患者の受け入れが始まった。病棟の一部を「感染専用区域」と定め、ビニールカーテンで隔離するなど徹底した感染症対策が施された。院内には、苦しそうに咳き込む人々が次々と運ばれてくる。もちろんスタッフは全員マスクを着用。デスクには飛沫防止のアクリルパネルが設置されるなど、数年前に見た光景がありありと描かれていた。

 だがこのような描写についてネット上では、

《ドラマでコロナを観るのはしんどいなぁー》
《朝からコロナの話は重すぎる》
《自宅待機などの辛かったころを思い出して結構辛い》

 といった声も寄せられている。こうした視聴者との“乖離”の理由について放送作家が語る。

「コロナを描くこと自体は多くの人々が見る朝ドラとしては大いに意義があります。しかし一方で、視聴者が求めるのは単なる事実の羅列ではなく、感情移入できるリアルな物語であり、こうした現実に対する結の葛藤や成長が描かれるべきなのですが、そこがあまり伝わってきません」

 なぜNHKはこうした描写に力を入れるのか。

「コロナについて綿密な取材をしてきたNHKとしては今一度ドラマの世界で呼び起こして考えてもらうきっかけにしたかったのでしょうが、描く力点はそこではなく、視聴者にとっては、ただつらい記憶を思い出させるだけになっています」

 思えば『おむすび』はどこに力を入れるべきかを完全に見誤ってきた。その象徴が2月28日に放送された第105話だ。結の祖父・永吉(松平健)が亡くなり、葬儀が営まれている最中、演歌歌手の山内惠介、サッカーのラモス瑠偉が本人役で“弔問”。さらには王貞治、アントニオ猪木、引田天功から弔電も届いていたのだ。

「今回のようにリアリティをとことん追求しようとする割には、あきれるほどのファンタジー路線になったりと、視聴者の感情をどう揺さぶろうとしているのかよくわからないのです」

 “浅ドラ”の苦行も、あと2週間の我慢だ。

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  • だって、設定が滅茶苦茶やん!ドラマ脚本家がバカ過ぎて、話が飛躍するんだから付いて行けねーよ!
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