ヴァルキリーのデビュー戦となった2月のWEC世界耐久選手権第1戦カタール1812kmでもマシンのステアリングを握ったガンは、セブリングではアレックス・リベラス、ロマン・デ・アンジェリスとともに、23号車をドライブしGTPクラスに出走する。
このV12エンジンを搭載したル・マン・ハイパーカー規定の車量は、すでにデイトナ・インターナショナル・スピードウェイとセブリングで公式テストには参加しているものの、IMSAのレースイベントに姿を現すのはこの2025シーズン第2戦が初めてだ。
■「クラス上位と競争する準備はできていない」
「正直に言うと、完走することが最優先事項だ」とガンは語った。
「僕らは（WECカタールで）009号車でそれを達成できたが、残念ながら僕が運転していたクルマ（007号車）ではできなかったので、それが最優先事項だと思っている」
「将来を見据えると、僕らにとっての今シーズンの成功は、年末までに既存のチームに対して真に挑戦することだと思うが、そのレベルに到達するにはまだまだやるべきことがたくさんある」
「セブリングをパスできれば、どんなレースでもほぼパスできる。だから、僕らのプログラムのかなり早い段階でこの挑戦をすることは、本当に本当に重要だと思う」
ガンは、チェッカーフラッグに到達することを超えたレースの目標について語る際、現実的な口調で、ヴァルキリーのプログラムはまだ注目に値するリザルトに挑戦できるレベルには達していないと述べた。
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「僕らはクラスの上位と競争する準備ができていない。それには時間がかかる。ライバルを大いに尊敬している。僕はいつもそう言ってるし、決して軽々しく言っているわけではないけど、僕らは世界最高のチーム、メーカー、ドライバーたちと戦っているんだ」
「これは大きな挑戦であり、僕らは彼らより2年遅れてスタートを切る。彼らを大いに尊敬しているし、そのレベルに到達するために信じられないほどの努力をする必要がある」
「今年は僕らにとって本当に大きな学習の年になるだろう。すべての分野を開発するための多くの方法を見つけなければならず、それには時間がかかる。だけど、僕らはその準備ができているよ」
28歳の彼は、アストンマーティンとハート・オブ・レーシングは「目の前にある課題がどれほど困難であるかを誤解していない」と付け加え、セブリングでのレース経験を積むことは、今後のプログラムにとって大きな利点になると説明した。
「僕らは他の全メーカーより2年遅れており、いわば深いところにいるようなものだが、挑戦は好きだ」とガン。
「過去数年間、GTクラスで成功を収めてきたので、僕らの目標はセブリングにこのサウンドを持ち込み、できるだけ多くの走行距離を稼ぐことだ」
「現時点では、クルマに関する情報をできるだけ多く得ることがプログラムにとって本当に重要だ」
「ハンドルを切るたびに学ぶことがある。セブリングは非常にタフなコースだ。クルマだけでなく、ドライバーにとっても非常に厳しいコースだ」
「僕らは懸命に準備してきたが、カタールで走行距離を稼ぐことは、（セブリングの）週末に向けてのパフォーマンスと準備に間違いなく不可欠なものだった」
ガン個人としては、GTマシンでのキャリアを含め、セブリングへの出走はこれが2回目となる。
「運転の仕方がまったく異なるんだ」とガンは言う。
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「一番大事なのはトラフィック・マネジメントだと思う。クリアなラップを取るのがどれだけ難しいか、ちょっと過小評価していた」
「GTでは、ある程度はトラフィックに慣れると思いますが、すべてのクルマを追い抜くカテゴリーでレースをすることが、新しい挑戦だ」
「僕にはプロトタイプの経験がないので、常に学び、物事を習得している。でもそれは、いまのところかなり簡単なプロセスで、迅速なプロセスでもある」
[オートスポーツweb 2025年03月13日]
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