
「この画面だけずっと出しててほしい」というコメントとともに投稿された、電車内の案内表示の画像が34万もの「いいね」がつく話題になりました。
【話題になった投稿】表示内容についていろんな声があがりました
投稿した「兄弟 紅葉」(@kyodaikoyo)さんが、この画面だけ出してほしいと思った表示は、現在の駅名を中心にして前後の駅名が書かれた路線図です。「乗ってる電車が合ってるやつか不安になったとき、この画面が1番確認できるから1番長めに表示してほしい」と思って投稿したそう。
「表示への不満という意図はなく、どちらかというと鉄道会社には感謝の気持ちが大きい」と、改善してほしいという気持ちではなかったと言います。
ところが意図していない方向にポストが拡散。「それだと広告費がもらえないんです」「日本語だけで表示させてほしい…」「わかります!必要な時に消えて軽くパニクります」などとコメントが多数つき、表示回数は2700万回を超える広がりぶり。
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「兄弟 紅葉」さんは、「文字での説明が少ない結果、解釈を委ねることになったのがここまで広まった原因のひとつと思います」と驚いています。
筆者も広告やニュースに切り替えないで欲しいということかと思い込んだひとりです。あらためて関西のJRや私鉄、市営地下鉄などで車内の案内表示を確認したところ、最新の列車ほどわかりやすい案内になっていると感じました。
たとえば京都市営地下鉄烏丸線では、扉上の長方形の画面が2画面になっていて、片方には路線図が表示されています。乗換案内や出口案内、1日乗車券の案内などは、行き先や到着駅の表示に影響がないように工夫されていました。
「兄弟 紅葉」さんが撮影したのはJR東日本の京葉線ですが、画像をよく見ると路線図が表示されている画面から少し離れた左側にもうひとつ画面が写っています。東日本旅客鉄道に取材すると、「情報提供装置はお客様にわかりやすい表示になるよう、広告表示と案内表示は異なる画面で表示することを基本としております」とのこと。つまり、左側の画面で広告が表示され、右側は案内表示になっています。
今いる駅がわかる表示にして欲しいというコメントが多くありましたが、「情報提供装置では案内表示画面上部に現在駅や次駅、行先及び号車番号等を表示しており、駅停車中には現在駅を表示しておりますので、そちらをご確認いただきたいと思います」と回答。
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また外国語表記や案内の内容については、国土交通省が定めている「公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドライン」や「公共交通機関における外国語等による情報提供促進措置ガイドライン」をもとに路線に応じて必要な情報を表示しており、「ガイドラインではさまざまな情報を表示するよう記載があり、今回の写真の情報のみを常に表示することは難しいと考えております」としています。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 浩子)