6代目R30スカイラインが人気! 価格はサイドの文字数で変わる?

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2025年03月13日 08:21  マイナビニュース

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日産自動車のビンテージモデルといえば「ハコスカ」(C10)や「ケンメリ」(C110)の2000GTシリーズやGT-R、また少し前のモデルならR32、R33、R34のGT-Rが全世代的、全世界的に大人気中となっている。一方で「ニューマンスカイライン」とか「New愛のスカイライン」とよばれた6代目スカイラインのR30型は、それらの中間で微妙な立ち位置にある……のかと思いきや?


50〜60代のノスタルジーを刺激するクルマ?



旧車の祭典「ノスタルジック2デイズ」(2月22日〜23日にパシフィコ横浜で開催)にRSターボのDR30型を多数展示していたUTILITAS(ユーティリタス、東京都小金井市)の池谷祐一さんに話を聞くと、「例えば外国の方に『スカイラインの何が好きか』と聞かれて『RSターボだ』と答えると、『それは何? GT-Rなの?』となってしまうんです。一方で、日本の50〜60代の方は、『俺、若い頃にRSターボに乗ったんだよ』とか『若い頃に欲しかったんだけど、買えなかった』という方が多いんです」とのことだ。


がむしゃらにやってきて気づけば50〜60代になり、会社や事業が成功して余裕ができた、というような人が、RSターボのことをふっと思い出す、ということがあるらしい。そういう人たちは「せっかくRSターボが見つかっても、ポンコツには乗りたくない。でも、こんなふうに綺麗に仕上げてあると……」絶対に欲しくなるはずだと池谷さんは話す。



1984年にデビューしたトップモデルの「2000ターボRS-Xハードトップ」(DR30XAS型)が搭載したインタークーラー付きのFJ20ET型2.0L直列4気筒DOHCターボエンジンは最高出力205PS(グロス)、最大トルク25.0kgを発生していて、「ターボC」と呼ばれていた。ボンネットを外して見事なエンジンルームを披露していたのがこのモデルで、専用モケット内装やポールニューマンスタイル純正ステアリングは新車のような仕上がりだ。価格は応談。ガンメタ/黒ツートンのボディサイドには「INTERCOOLER」「4VALVE DOHC」「RS-TURBO」というゴールドの文字が「これでもか!」という勢いで踊っている。


そのお隣に鎮座する1983年式赤/黒ツートンの「2000ターボRSハードトップ」(DR30JFT型)は、インタークーラーのないFJ20ET型エンジンを搭載して190PS(グロス)を発生。ボディサイドの文字は「4VALVE DOHC」「RS-TURBO」となっており、フルノーマル8万6,000km走行で価格は900万円だ。


もう1台紹介するのは、広島の竹口自動車が販売していた4ドアセダンの「2000RS」(DR30型)。搭載するのは自然吸気直列4気筒4バルブDOHCのFJ20型で最高出力150PS、最大トルク18.5kgを発生。「4バルブなくしてDOHCは語れない」のキャッチコピーでGT-Rの再来かと期待されたものの、6気筒ではなく4気筒だったためそれが名乗れなかったモデルだ。ボディサイドの文字は「4VALVE DOHC」と「RS」だけで当然「TURBO」の文字はない。前2台と状態の差はあるものの、価格は298万円とリーズナブルだった。


これらを踏まえると、「ボディサイドに文字がたくさん書いてある方が値段が高い」という方程式が成り立つのかもしれない。

『西部警察』でおなじみの3台を発見!



この世代にインパクトを与えたのは、テレビドラマ『西部警察』に登場した赤・黒の2000ターボRS前期型「マシンRS-1〜3」だった。「ノスタルジック2デイズ」の会場には、その3台も展示されていた。


原アキラ はらあきら 1983年、某通信社写真部に入社。カメラマン、デスクを経験後、デジタル部門で自動車を担当。週1本、年間50本の試乗記を約5年間執筆。現在フリーで各メディアに記事を発表中。試乗会、発表会に関わらず、自ら写真を撮影することを信条とする。RJC(日本自動車研究者ジャーナリスト会議)会員。 この著者の記事一覧はこちら(原アキラ)

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  • R30だと5ドアハッチバックが好き…な少数派。
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