松下洸平、ゴッホと重ね自身の歩み振り返る 共通点は「いつか誰かの目に止まると思って信じ続ける力」

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2025年03月13日 12:24  ORICON NEWS

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ゴッホとの共通点を語った松下洸平(C)ORICON NewS inc.
 俳優の松下洸平が13日、東京都美術館で行われた『ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢』報道発表会に登壇し、ゴッホへの共感を明かした。

【全身カット】スタイル良!グレーのジャケット姿で登場した松下洸平

 本展の展覧会サポーターに就任した松下は、落ち着いた大人の色気が滲むグレーのセットアップ姿で登場。「最初にお話いただいたときは驚きまして、自分でいいのかなという不安もあった」としたが、幼少期から油彩に親しみ、高校では美術科を学んでいたといい、「学生の頃はよくゴッホの作品を、本当に少ない時間だったと思いますけども、僕なりに勉強させていただいたこともあったりしたので、僕自身としてもゴッホという存在は特別な思い入れのある1人」と明かし、「全国の皆様にお届けできるサポーターとして、何か自分にできることは一生懸命やらせていただきたいなと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします」と意気込んだ。

 好きなゴッホの作品は《オリーブ園》だとし、「とても穏やかなその色彩と風景だなと思って、それがとても印象的でした。この作品に流れている風がすごく穏やか。荒々しい気持ちが少し、すっと収まるような、そういう印象を受けました」と理由を述べた。

 また、6日に38歳の誕生日を迎えた松下。奇しくも現在の自身と同年代の37歳で人生の幕を閉じたゴッホについて「やはり時代も境遇も違うので、決してこう、同じような人生を歩んできたなと、本当に恐れ多くて言えないですけれども」とした上で、「僕自身も20代の頃はフィンセントと同じように、自分の作り出すものが間違ってないとは思いつつも、なかなか世に多くの方の目に留まらないような経験も少なからずありました」と告白。

 続けて、「そこで折れずに、めげずにこの仕事を全うできたのは、やはり根拠のない自信であったりとか、自分自身の作るものが間違ってない、いつか誰かの目に止まると思って信じ続ける力だったような気がします。ゴッホもおそらくそういった思いを強く持って、27歳から晩年まで書き続けてきたんだなと思うので、その力強さには何か共感する部分が少しあります」とゴッホへの共感を明かした。

 本展では、家族が受け継いできたコレクションに焦点を当てる。フィンセント・ファン・ゴッホの画業を支え大部分の作品を保管していた弟テオは、兄の死の半年後に生涯を閉じ、テオの妻ヨーが膨大なコレクションを管理することとなる。ヨーは、義兄の名声を高めることに人生を捧げ、作品を展覧会に貸し出し、販売し、膨大な手紙を整理して出版。その息子フィンセント・ウィレムは、コレクションを散逸させないため、フィンセント・ファン・ゴッホ財団をつくり、美術館の設立に尽力した。

 ファン・ゴッホ《画家としての自画像》など、ファン・ゴッホによる作品30点以上に加え、日本初公開となる直筆の手紙など、フィンセント・ファン・ゴッホ財団がファン・ゴッホ美術館へ永久貸与した作品を中心に展示し、家族が守り受け継いできたコレクションを紹介する。

 本展は、7月5日〜8月31日に大阪市立美術館、 9月12日〜12月21日に東京都美術館、2026年1月3日〜3月23日に愛知県美術館にて開催される予定。

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