令和ロマン・松井ケムリ MC、ツッコミ全てが高レベル!相方・くるまの自粛で脚光浴びる「隠れた実力」

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2025年03月13日 15:40  web女性自身

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お笑いコンビ「令和ロマン」の高比良くるま(30)がオンラインカジノで違法な賭博を行っていたとして活動を自粛する中、相方の松井ケムリ(31)にスポットライトが当たっている。



’18年に結成した令和ロマンは、’23年と’24年12月にM-1グランプリを連覇。しかし、絶頂のさなか、くるまに違法賭博への関与疑惑が報じられた。



くるまはYouTube上で違法性の認識がなかったと説明しつつ、大筋で関与を認め謝罪。同時に、2月19日に当面の間の活動を自粛すると報告した。一方のケムリは「私自身はオンラインカジノを行ったこともなく、警視庁からの事情聴取も受けていないため、今後も芸能活動は続けさせていただく予定です」として、活動を継続している。



ボケを担当し“コンビの顔”だったくるまの自粛により、失速が懸念されていた令和ロマン。しかし、くるまの自粛からまもなく1カ月が経とうとする現在、SNS上ではケムリの面白さに注目する声が相次いでいる。



そこでお笑い評論家のラリー遠田氏に、ピンでのケムリの活躍ぶりと魅力について解説してもらった。



くるまの自粛以降、コンビで出演する予定だったテレビ番組やポッドキャスト番組にもピンで出演を継続しているケムリ。劇場公演については多くが休止になったものの、一部ケムリが1人で出演を続けているものも。1人での劇場出演について、ケムリは「キングコング」梶原雄太(44)のYouTubeチャンネルで、今は1人で“謹慎漫談”をやっていると告白。観客からの拍手がすごく、「“俺が復帰したんかな?”って思うぐらいで」と、ファンに感謝しつつくるまの謹慎をネタにしていた。



相方の謹慎中も、1人で仕事を続けるケムリについて、ラリー氏は“持っている能力が非常に高い”と指摘する。



「相方の不祥事によって、1人で仕事をしないといけないというのは本来ならコンビにとってはピンチですよね。しかも、くるまさんの方がよく喋るしボケたりするので、令和ロマンはくるまさんがメインのコンビという印象を持っていた人も多かったと思います。



でも、実はケムリさんは元々能力が高い人で、1人でも結構できちゃうんですよね。2人で一緒にいる場面では、ケムリさんは前に出る役割のくるまさんを立てて、自分は1歩下がるタイプ。控えめな人なんです」



劇場を中心に活動し、これまではテレビへの出演を抑えていた令和ロマン。M-1連覇でコンビ名の“知名度”は高いが、実はケムリの世間からの“認知度”はそれほど高くないとラリー氏はいう。



「お笑い好きの人たちはケムリさんが面白いことを知っていたと思いますが、世間的にはまだまだ令和ロマンのことをよく知らない人も多いです。特にケムリさんはツッコミ担当なので、人となりがわかりにくい部分もあります。



だからケムリさんの能力の高さを知らない人からすると、彼のポテンシャルがこういう状況になって引き出されたのを見て、“1人でもこんなにできるんだ”と驚いたのではないでしょうか」



3月5日に中堅芸人の賞レース『THE SECOND』の抽選会のMCを務めた際も、出場する芸人らから謹慎ネタでいじり倒されてもツッコミで返し、見事に司会をやり遂げたケムリ。Podcast番組でも、炎上によって現れたインプレゾンビにコンビ名を下ネタとして利用されてしまったという小話や、“エッホエッホ”というメンフクロウの雛が走るネットミームを取り上げた様子がXでバズるなど、1人での仕事ぶりは高く評価されている。さらに、3月8日に放送された『阪神・たこ焼き・令和ロマン!! ぶらりケムリ旅』(ABCテレビ)では、ケムリの「夢だった」という旅番組に初挑戦。ケムリ自身も楽しんでいる様子で、こちらも好評だった。





■コンビにおけるツッコミの能力も高い



1人になって目立ち始めたケムリの魅力のひとつとして、ラリー氏はその“人柄の良さ”をあげる。



「ケムリさんの父親は現在、大手証券会社の副会長を務めています。そんな裕福な家庭に生まれて、経済的には恵まれていました。そこでのびのびと育ったからか、素直で屈託がなく、明るくて優しい。そういうところが人間として魅力的です。



令和ロマンとして漫才をやったり、2人で話したりしているときにも、ケムリさんが相方のくるまさんがやることによく笑っています。それがすごく気持ちの良い笑いなんですよね。作り笑いじゃなくて、本当に面白いと思っている感じが伝わってきて、2人のときにはすごく良い雰囲気が出ているんです。1人で表に出る場面では、そういう本来のキャラクターの魅力がより際立ちますよね」



さらにコンビとしてやっていく上での「ツッコミとしての能力も高い」というケムリ。令和ロマンのM-1優勝の根底には漫才師としての技術の高さがあるという。



「彼は、中高一貫の名門私立から慶應義塾大学に進んでいます。勉強もできるし、ボキャブラリーも豊富で、世の中のことをよく知っています。ツッコミは知識が重要なんです。ボケの発言の意図を汲み取って“それは◯◯だろ”みたいなことを正確に言わないと笑いにならないからです。



ケムリさんは、ほかの芸人だったら理解できないようなフレーズに対しても、的確にツッコんだりすることが結構あるんですよ。“脳ある鷹は爪を隠す”という感じで、知識をひけらかすことはないのですが、実は結構レベルの高いことをやっています」



今回のくるまの自粛はコンビにどのような影響を与えたのだろうか。



「この事件がきっかけで、ケムリさんが個人として注目されるようになって、くるまさんが“完璧すぎる”イメージから脱却することができました。くるまさんは、お笑いや漫才というものを自分なりに徹底的に分析して突き詰めることで、M-1連覇というとてつもない偉業を成し遂げました。でも、そのせいで何でもわかっている完璧な人間のように思われていたところもあった。それは芸人としては必ずしもプラスではなかったはずです。



こういう不祥事があったことで、くるまさんも完全無欠の存在ではなく、ただの人間なんだと思われるようになったかもしれない。多少スキがあるくらいの方が芸人としては魅力的だったりするので、長い目で見れば彼にとっては良かったのではないかと思います。もちろんトラブルを起こしたことで仕事に影響は出ていますし、事務所や関係各社に与えた損害は小さくはないのですが、あくまでも令和ロマンというコンビ単位で考えるなら、”雨降って地固まる”という感じで、長期的にはそれほど悪いことではなかったのかもしれません。



“テレビには出ない”発言で知られるくるまさんと違って、ケムリさんには普通にタレント志向もあり、テレビには積極的に出ていきたいのだと語っています。今後はケムリさん個人に番組出演のオファーが来る機会も増えるでしょう。ますます仕事の幅が広がっていくことになると思います」



災い転じて福となす?

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