ヨーカドー跡地に新商業施設＝１４日開業、住民集う場に―福島・郡山

　昨年閉店したイトーヨーカドー郡山店（福島県郡山市）を改装した商業施設ヨークパークが１４日、開業する。スーパーやベビー用品店、雑貨店などが入る。幅広い世代が交流する場を目指し、地域住民が集えるイベントも計画する。

　運営するのは同県を中心に展開する食品スーパーのヨークベニマル。同社やイトーヨーカ堂を傘下に持つヨーク・ホールディングス（ＨＤ）の石橋誠一郎社長は１３日の記者会見で、「ヨーク・ホールディングスの象徴的な店。このモデルが成功すれば総合スーパー形態は再生できる」と述べた。また、新規出店にも意欲を見せ、２５年度にヨークＨＤ全体でヨーカ堂やロフトなどが３３店舗を出店する計画を示した。

　ヨーカドー郡山店は不採算で閉店したが、ヨークベニマルは地元客の支持が高い。ヨークパークはスーパーを中核に専門店を集め、子どもを遊ばせたり、高齢者が休憩できたりするフリースペースを充実させた。市と連携したイベントなども企画し、地域に根差した拠点づくりで集客を狙う。