画像提供:マイナビニュース積水ハウスは3月12日、「住まい選びに関する調査」の結果を発表した。調査は2024年11月13日〜18日、直近3年以内に引っ越しの経験がある20歳〜49歳の全国の男女498名を対象にインターネットで行われた。
住まい探しで重視するポイントを聞いたところ、1位「立地」(66.3%)、2位「価格」(57.0%)、3位「間取り」(50.0%)となった。
この3点は住まい選びをする上で欠かせない条件であることから、これらを除いた項目で「住まい選びで重視するポイント」を住居形態別に見てみると、「持ち家(戸建)」の人は、1位「住環境(自然が多い、街の豊かさなど)」(32.3%)、同率2 位「日当たり」「居心地が良い・くつろげる」(ともに30.6%)という結果に。「持ち家(集合)」の場合は、1位「住環境(自然が多い、街の豊かさなど)」(42.9%)、同率2位「日当たり」「居心地が良い・くつろげる」「LDK の広さ」(いずれも38.1%)となったが、「住環境(自然が多い、街の豊かさなど)」は、「持ち家(戸建)」よりも10.6ポイント高い結果に。
一方、「賃貸住宅(集合)」の人では、1位「駐車場」(37.3%)、2位「LDK の広さ」(32.5%)、3 位「家全体の広さ」(31.3%)となり、持ち家検討層は、より長期的な住みやすさや周辺の環境を重視する傾向があり、賃貸住宅検討層は、より利便性や空間の広さに重きを置いていることが分かった。
次に、引っ越し後の現在の住まいの満足度を聞いたところ、77.1%が「満足」「やや満足」と回答。以前の住まいと比べて家族やパートナー間でのコミュニケーションが「増えた」人は42.6%。
また、「増えた」と回答した人のうち、現在の住まいでの満足ポイントに「居心地が良い・くつろげる」を選択した人の割合は40.5%。全体の30.1%に対し10.4ポイントも高いことが明らかに。あわせて、現在の住まいに「満足」していると答えた人は55.3%と全体に比べ25.2ポイント高い。「居心地の良い住まい」は、満足度を高めるだけではなく、家族やパートナーとのコミュニケーションを生む重要なポイントであるよう。
さらに、自宅の中で居心地が良いと感じる空間を聞いたところ、7割近くの人が「リビング」(67.7%)と回答。次いで「寝室」(42.2%)、ダイニング(20.1%)と続いた。
続いて、住んだ後にわかった後悔ポイントを聞いたところ、住居形態にかかわらず「収納」(18.7%)が1位に。「住まい探しで重視するポイント」では上位に挙がらなかった項目が1位になったことで、住む前に重視しているポイントとギャップがあることが明らかに。
実際に、6割以上が「引っ越し後、収納が足りていない」と感じており、「持ち家(戸建)」の人は特に、「リビング」(29.6%)、「キッチン」(22.0%)、「寝室」「玄関」(18.3%)の収納に不満が。また、「持ち家(集合)」の場合は、「寝室」(31.7%)や「子ども部屋」(28.6%)が上位となり、「賃貸住宅(集合)」では、「寝室」(30.5%)、「リビング」(29.3%)、キッチン(24.1%)が上位に。
また、収納に困っているものを聞くと、「衣類(コート・アウター除く)」(25.7%)が最も多く、次いで「布団などの寝具」(24.5%)、「コート・アウター」(19.5%)、「扇風機やストーブなどの季節用品」(19.5%)と続いた。
「住んだ後にわかった後悔ポイント」を住居形態別に見てみると、「持ち家(戸建)」の人では、3位に「室内の洗濯干し場」(10.2%)が入っており、こちらも「住まい選びで重視するポイント」とのギャップが。そこで、洗濯物を乾かす方法について聞いたところ、「室内干し」(64.1%)が最も多く、次いで「外干し」(57.4%)、「乾燥機」(39.0%)という結果に。
また、洗濯に関する困りごとを聞いたところ、「室内に干すスペースがない、狭い」(25.7%)、「洗濯カゴの置き場がない、使いづらい」(14.9%)、「屋外に干すスペースがない、狭い」(14.3%)など、洗濯家事を行うスペースが足りず困っている人が多いことがわかった。(CHIGAKO)