
庁舎清掃業務の入札見込み額を業者に提示したとして、名古屋高検は13日、所属する40代の男性検察事務官を減給1カ月の懲戒処分にしたと発表した。高検は官製談合防止法違反の疑いで捜査したが、同日、起訴猶予とした。「動機や行為後の状況などを考慮した」としている。
高検によると、2月6日、事務官が見込み額を業者に提示後、会計課長に報告したことから判明。同日、入札は取り消された。事務官は「入札が不成立にならないよう、業者の話を聞く中で額を示してしまった」と話しているという。
浜克彦・名古屋高検次席検事の話 今後このようなことがないよう、再発防止の徹底に努める。