重賞初制覇を目指すグルーヴビート(今年1月撮影、ユーザー提供:レイナルドさん) 名牝エアグルーヴの曾孫となるグルーヴビート(牡7、栗東・中村直也厩舎)が、土曜阪神8Rの阪神スプリングジャンプ(4歳上・JGII・障害3900m)で重賞初制覇を狙う。
グルーヴビートは父ディープブリランテ、母グルーヴァー、母の父シンボリクリスエスの血統。母はJRAで1勝、祖母のイントゥザグルーヴは同じく4勝を挙げている。そして曾祖母のエアグルーヴは96年のオークスと97年の天皇賞(秋)、4代母のダイナカールは83年のオークスの覇者。一族にはルーラーシップやアドマイヤグルーヴ、ドゥラメンテやオレハマッテルゼなど、GI勝ち馬がズラリと並ぶ。
ここまで48戦2勝。20年7月に矢作芳人厩舎からデビューし、21年2月に初勝利を挙げた。しかし、1勝クラスでは壁に当たり、22年12月には中村直也厩舎へ転厩。その後も善戦が精いっぱいだったが、今年からジャンパーに転向したことが吉と出た。入障2戦目だった前走の障害未勝利で約4年ぶりとなる白星をゲット。7歳を迎え、遂に飛躍のきっかけを掴んだ印象がある。
母系にエアグルーヴの血を引く馬は、障害で延べ6頭が出走し、14年の阪神スプリングジャンプのアドマイヤトライ、22年の京都ハイジャンプのポルトラーノの3着が最高着順となっている。ここで名牝系に新たな勲章を加えることができるか。新天地で花開いた7歳馬の走りに要注目となる。