
今回は、お金が貯まる人が持つ「自分軸」とは何か、またどんな習慣を持っているのか紹介します。
お金が貯まる人が持つ「自分軸」とは?
お金が貯まる人は、「なんとなく節約する」のではなく、自分なりのルールや考え方を持っています。これが「自分軸」です。お金が貯まる人は、日々の生活の中で「自分にとって大切なお金の使い方」を意識しているのです。そんな自分軸のある人の習慣とはどんなものがあるのでしょうか。
自分軸のある人の習慣1:目標を決めて、貯金を「なんとなく」から「計画的」に
「とりあえずお金を貯めよう」と思っても、なかなか貯まりません。それは、明確なゴールがないからです。お金が貯まる人は、「○年後までに○○円貯める!」と具体的な目標を決めています。目標がないと、地図なしで旅をするようなもので、途中で迷ってしまいます。
|
|
貯金目標を短期・中期・長期で分ける
半年後までに「旅行資金」10万円、5年後までに「マイホームの頭金」300万円、老後資金として「65歳までに2000万円」を貯めるという目標があれば、計画的に貯金を進めやすくなります。さらに、短期の目標を達成することで達成感を得られ、長期的な貯金へのモチベーションも維持しやすくなります。貯金額を1年・1カ月単位で逆算して設定する
5年後に300万円を貯めたい場合、まず1年当たりに必要な貯金額を計算します。「300万円÷5年=60万円」となり、1年間で60万円を貯める計画になります。さらに、これを1カ月単位にすると「60万円÷12カ月=5万円」。つまり、毎月5万円ずつ貯めていけば、5年後には目標額の300万円に到達できます。このように、目標額を小さな単位に分けることで、現実的な貯金計画を立てやすくなります。目標をスマホのメモや家計簿アプリ、手帳などに登録する
貯金の目標をスマホのメモや家計簿アプリ、手帳などに記録しておくと、いつでも簡単に確認でき、モチベーションを維持しやすくなります。自分軸のある人の習慣2:給料が入ったら「自動的に」貯金する
「余ったら貯金しよう」と考えていると、なかなかお金は貯まりません。お金が貯まる人は、給料が入ったら最初に「先取り貯蓄」で貯金を確保する習慣を持っています。
|
|
先取り貯蓄のメリット
・貯金の仕組みができるので、無理なく続けられる・残ったお金でやりくりするようになるため、自然と支出が抑えられる
・意識しなくても貯金が増えるので、ムダ遣いを防ぎやすい
先取り貯蓄を簡単に続けるコツ
給料が入ったら、まず貯金分を別の口座に移す習慣をつけましょう。その際、「自動積立定期預金」や「財形貯蓄」で設定をしておけば、手間をかけずに毎月確実に貯められます。また、基本は定期預金などの安全商品で貯め、余裕があれば新NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)も活用するのもいいでしょう。どちらの制度も税制優遇を受けながら長期的にお金を増やすことが可能です。貯金と資産運用をバランスよく取り入れ、自分に合った方法でお金を貯めましょう。
自分軸のある人の習慣3:「お金を使う基準」を持っている
「あれもほしい!」「セールだから買わなきゃ!」と、つい感情のままに買い物をしていませんか? お金が貯まる人は、「本当に必要なもの」にだけお金を使うルールを持っています。一方で、お金が貯まらない人は、自分軸を持たずに買い物をしてしまいがちです。流行や口コミにつられて購入したり、「みんなが持っているから」となんとなく買ったりした結果、後になって「必要なかったかも……」と後悔することも。
大切なのは、人の意見や流行に流されるのではなく、「自分にとって本当に必要か?」を基準に考えること。自分軸をしっかり持つことで、ムダ遣いを防ぎ、より納得のいくお金の使い方ができるようになります。
|
|
会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。3匹の保護猫と暮らす。All About おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド。
(文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))