
34年ぶりに9月、東京で開催される世界陸上まで残り半年。活躍が期待される110mハードル日本記録保持者の泉谷駿介(25、住友電工)選手が沖縄合宿の取材で走幅跳との二刀流で大会へ挑む事を表明した。
【写真を見る】「自分なら出来ると思っている」泉谷駿介“2種目でメダルを”110mハードルと走幅跳の二刀流で東京世界陸上へ 大会まであと半年
23年世界陸上ブダペストで男子110mハードルで日本人史上初の決勝進出で5位入賞を果たした泉谷。翌年のパリオリンピック™でもファイナリストへの期待が膨らんだが、結果はまさかの準決勝敗退。決勝へは0.06秒届かなかった。失意のシーズン後、泉谷は今シーズン、走幅跳にも挑戦し、ハードルとの二刀流で世界を目指す挑戦へ意欲を見せていた。去年9月の全日本実業団選手権優勝でマークした8m14が走幅跳の自己ベスト。これはパリオリンピック5位相当にあたる記録となる。
少し小雨が降る中、動的ストレッチやマーク走で1時間ほどアップをして、跳躍練習へ。跳躍練習は今シーズンまだ2回目。来週の世界室内陸上に向けて、今日は主に助走の確認を行った。最後に中助走で着地まで入れた跳躍で7m超えと、調子の良さを伺わせた。午後は、ウエイトトレーニングを1時間半ほど取り組んだ。
Q.パリ五輪の悔しさは…
泉谷駿介:
悪かった事は振り返らないようにしているが、悔しかった事、あの日の事を忘れないように練習に取り組んでいる。決勝のレースは見ていない。すぐにホテルに戻って抜け殻になっていた。見たくないという気持ちがあった。自分の準決勝のレースも一切見ていない。悪いことは抹消します。
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悔しさを断ち切るためにその後他の種目に出場。100mや走幅跳に出て、練習への意欲を高めた。
泉谷:
きつい練習をしている時にあの場面(パリ五輪)を思い出して、歯を食いしばって、もう一段階もう二段階ぐらい練習の強度が上げている。
Q.走幅跳との二刀流挑戦について
泉谷:
2種目挑戦してみたい。そっちの方がインパクト強いなと思って。誰もやった事ない事だけど、自分なら出来ると思っている。
Q.9月の東京世界陸上まであと半年
泉谷:
2種目でメダルを獲りたい。(東京開催なので)日本人の活躍で会場が沸くと思うので、沸かせたい。2種目でアッチ行ったり、コッチ行ったりしてやりたい。