アルバレスのPK“2度蹴り”にUEFAが声明「軽微な接触だったが…」 ルール変更の可能性も?

0

2025年03月14日 01:06  サッカーキング

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

サッカーキング

PKを蹴る前に軸足を滑らせたアルバレス [写真]=Getty Images
 UEFA(欧州サッカー連盟)は13日、前日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・セカンドレグの「アトレティコ・マドリードvsレアル・マドリード」にて発生したPK戦における判定について、見解を示した。

 CLで実現したマドリード・ダービーは戦前から多くの注目を集めていた。4日にレアル・マドリードの本拠地『サンティアゴ・ベルナベウ』にて行われたファーストレグは、ホームチームが2−1で勝利。アトレティコ・マドリードは1点ビハインドという状況で、『エスタディオ・メトロポリターノ』に帰還した。

 前述のセカンドレグは開始28秒でイングランド代表MFコナー・ギャラガーが先制点を奪い、アトレティコ・マドリードが2戦合計スコアをイーブンに戻したが、次の1点が生まれることはなく時計の針が進む。120分間が経過した時点でも決着はつかず、PK戦に突入し、両チームのキッカーが成功を重ねるなか、迎えた後攻アトレティコ・マドリードの2人目はアルゼンチン代表FWフリアン・アルバレス。同選手はキックの直前に軸足を滑らせたものの、無事にゴールネットを揺らす。成功かと思われたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によってボールに2度触れたと判定され、アルバレスのゴールは取り消しに。結局、アトレティコ・マドリードは2−4でPK戦に敗れ、ラウンド16で涙を飲んでいた。

 この“2度蹴り”については物議を醸しており、少なからず“疑惑の判定”との意見も生じている。スペインメディア『マルカ』の情報によると、アトレティコ・マドリードを率いるディエゴ・シメオネ監督は試合後の会見にて、集まった記者陣に対し、「誰かフリアンがボールに2度触ったのを見た人はいるかい?いるならば手を挙げてほしい。さあ、誰が手を挙げるんだい?誰もいないんだね?この話題は終わりだ」と不満を露わにしていたという。加えて、キッカーを務めたアルバレス自身も、試合後のロッカールームで「ボールに2度触った感覚はなかった」と漏らしていたようだ。

 このような状況のなか、UEFAは13日、アルバレスの“2度蹴り”について、アトレティコ・マドリードから判定の詳細に関する問い合わせがあったことを明かした。その上で、「確かに軽微な接触ではあったが、ビデオ映像を見ればわかるように、同選手はキックの前に軸足でボールに接触している。現行のルール(競技規則14.1)上では、VARは主審に『ゴールは認められない』とコールしなければならない」と発した。

 一方で、「今回の2度のボールタッチは明らかに故意ではない。UEFAはFIFA(国際サッカー連盟)およびIFAB(国際サッカー評議会)と協議し、このような場合にルールを見直すべきなのかを検討する」とも発表。アルバレスの不運な判定を受けて、今後ルールが変更される可能性があることも示唆した。


【動画】今季4度目の“マドリード・ダービー”はPK戦の末に決着




    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定