15日放送『住人十色 』より=20帖あるモダンなLDK(C)MBS 俳優の駿河太郎、三船美佳がMCを務めるMBSテレビ『住人十色』(毎週土曜 後5:00〜5:30)のあす15日放送回では、「モノがあふれるショーケースハウス」が登場する。
【番組カット】10年以上かけてあつめた民芸品がずらり!店として営業もしているコレクション部屋 舞台は京都府亀岡市。住人(アルジ)は、自営業の夫と会社員の妻。昨年、大阪から亀岡に移り住み、家を構えた。2軒が連なったような形の大きな家は明治時代に建てられたもので、築年数は120年以上。とにかく広い家を探していたアルジは、そんな古民家をリノベーションして暮らしている。
家の中に入ると、外観とは打って変わって、築120年とは思えない20帖もあるモダンなリビングダイニングキッチンが広がる。そして、段差で仕切ったリビングには、壁に沿って大量のモノが置かれている。これらはいわゆる「民芸」と呼ばれるジャンルの品々。結婚前から、民芸収集にはまっていたアルジ夫妻。以前暮らしていた、賃貸マンションは数多の民芸でパンク状態になってしまった。そこでしまったままになっていた民芸を飾るため、広さを優先して家を探すことにした。そこで見つけたのが、亀岡の2軒連なった古民家だった。こうして得た大好きなモノに囲まれた暮らしだったが、我慢の連続だったとのこと。
1階のメインスペースの床は、モルタルの土間。飾った民芸が映えることも考えて、土間にした。しかし、床暖房は費用がかなりかかるため、代わりに防寒着や靴下の重ね履きで、厳しい底冷えをしのいでいる。また、大阪市内の会社に勤めている妻は、亀岡に引っ越したことで、通勤時間が以前の3倍の90分になってしまった。
リビングの先は、明るいダイニングキッチン。妻の要望でステンレス製のセパレート型のキッチンに。中庭を見ながら料理や家事ができて満足していると妻は言う。そんなダイニングキッチンには、外から民芸を使った暮らしを見てもらうため、リノベで大きな窓を取り付けたが、すぐにストレスになってしまい、引っ越してわずか1週間でカーテンを取り付けた。
そんな、モノへの愛があふれる家の集大成が、10年以上かけて集めた民芸が所狭しと並ぶ30帖のコレクション部屋。実は古民家は元々住居兼店舗で、元店舗スペースにダンボール100箱分の民芸を並べられることが古民家購入の決め手となった。こうしてコレクション部屋として民芸を並べてみると、まるで店のような雰囲気に。すると、周囲から売ってほしいという声もあり、思いがけず店としてオープンすることになったという。時代を超えて新しく、しかしどこか懐かしい感覚を抱かせるものがたくさん置かれている。
夫は、その一つ一つに出会ったときの記憶が残っていると言い「背景やストーリーを全部納得して選んでいるので、これだけありますけど、どれかがなくなったらすぐわかると思います」と語る。