「10万円以上も使ったのに」ホワイトデーの悲劇。“お返し”のプレゼントで大失敗した男たち

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2025年03月14日 16:21  日刊SPA!

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※写真はイメージです。
 バレンタインでもらったチョコや付随するプレゼントよりも、なぜか高い値段のお返しをしなければならない雰囲気が漂う「ホワイトデー」。男性たちの嘆きの声が聞こえてくる。
「2度とキャバ嬢にホワイトデーなんか返しません!」と鼻息荒く語ってくれたのは、増田健斗さん(39歳・仮名)だ。

◆「手作りチョコ」の裏に隠された“策略”

「お気に入りで、もう1年指名しているキャバ嬢がいるんです。真面目で優しい子で」

 そう言いながら写真を見せてくれたが、いい意味でキャバ嬢っぽくない、清楚な見た目だった。

「彼女ね、弟を大学に行かせたいからって、昼間はOLとして働きながらキャバでバイトしている苦労人で。そんな中で『健ちゃん、いつもありがとう』って手作りチョコをくれました」

 可愛らしいケースに入ったガトーショコラは「とても美味しかった」そうだ。

◆“お返し”に指定されたのはハイブランドの10万円を超える商品

「バレンタインにシャンパンを入れて、ホワイトデーには彼女が以前『欲しい』と言っていたハイブランドのコインケースをあげました」

 コインケースとはいえ、なんと値段は10万円超え。お礼のシャンパン代と合わせて「15万円はかかりました」と増田さんは言う。

「ものすごく喜んでくれたし、使ってくれていたので僕も大満足でした」

 ところが、衝撃の事実が後日明らかになる。

◆フリマサイトで発見

「すごく酔ったヘルプの子が『あの子さ、健ちゃんのコインケースをメルカリに出してるよ』と笑いながら言ってくるのです。いやいや、まさか……と話を流していると『ほら!』と彼女のメルカリのページを見せてきたのです」

 出品している商品のいくつかに見覚えがあり、さらには出品者名が源氏名と本名をミックスさせたようなものだった。

「すでに売れていたんですよ、ほぼ定価で……。でも、さっきも『使っているよ』とコインケースを見せられたばかりで、何かの間違いではないかと思ったんですが」

 ヘルプの子に聞いてみると「みんなに同じものをもらっていたから」と、あっけらかんと答えたようだ。

「みんなに同じコインケースをもらい、1個だけ使って他はぜんぶ売るという手法みたいです。『健ちゃんしかこんなの買ってくれない!』って言ってたけど、嘘だったんでしょうね」

 とはいえ、彼女のもとには、いまだに通い続けているらしい。

「プレゼントやシャンパンはナシ、ハウスボトルのみ、ワンセットで粘る痛客になった」と語るが、そもそもそこまでして通うのは謎だ……。

◆ホワイトデーにあげたものを「交換したい!」

 埼玉県在住の大学生、奥山大輝さん(21歳・仮名)は、ホワイトデーに彼女の好きなショップで選んだワンピースをあげるも予想外の反応が返ってきたとか。

「開けた瞬間はいちおう喜んだんですが『可愛いんだけど、レシートある?』と。彼女から『他にすっごく欲しいのがあって、これよりも安いから交換したい! お願い!』としつこく迫られたのです」

 レシートは取っておいたそうだが、奥山さんとしては「交換したくない」事情があったという。

「すごく感じのいい店員さんに、彼女の写真も見せて、一緒に選んでもらったんです。一生懸命選んでくれて、『これなら彼女も喜ぶと思います!』と言ってくれて、ラッピングも少しおまけで豪華にしてくれました。それなのに……やっぱり交換したいだなんて言えないでしょう」

 最初は「レシートはもうない」と言って断ろうとしたが、「どこの店舗?」「レシートなくても交換できないか電話しようかな」などと食い下がってきたので「根負けしました」と奥山さん。

 誤魔化しきれずにレシートを出すと「今からお店に行こう!」と彼女はグイグイ。

「店に電話したら『タグがついていて未使用、レシートがあれば返品も交換も可能、ただし購入した店舗に限る』と言われました。担当してくれた店員さんが休みだったらいいのに……と願いながら向かいました」

◆彼女は上機嫌だったが…

 ショップまで足を運ぶと、その店員さんがいて最初は「あー、この前の!」と笑顔で駆け寄ってきてくれたそうだが、彼女の「交換したくて」の言葉に一瞬固まっていたそうだ。

「僕は気まずくて、ずっとうつむいていました。なのに彼女が他の服を試着している際に店員さんは『気にしないでくださいね』と言ってくれて、余計に申し訳なく感じてしまいました」

 彼女はいちばん欲しかった洋服に交換できて上機嫌だったようだが、奥山さんは「複雑です」という。

「彼女から『これからは何かプレゼントをくれる時は私に相談して!』とまで言われてしまいました。 気が強すぎる(笑)。将来の結婚にも疑問がわいてきてしまって。プレゼントをもらった側の最低限の礼儀として、もう少し気を遣って欲しいですね」

 相手の喜ぶ顔を思い浮かべながら選んだはずのプレゼントがきっかけで、思わぬ展開を迎えることもあるのだ。

<取材・文/吉沢さりぃ>

【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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