GKウルビヒのミスから終盤に痛恨の失点 [写真]=Getty Images ブンデスリーガ第26節が15日に行われ、バイエルンは敵地でウニオン・ベルリンと対戦した。
バイエルンは前節終了時点で19勝4分2敗の成績を残し、勝ち点「61」を積み上げている。現在は2位につけるレヴァークーゼンに勝ち点差「8」をつけて首位を独走中だ。チャンピオンズリーグ(CL)・ラウンド16では2戦合計5−0でレヴァークーゼンを粉砕しており、波に乗っているが、メンバーを一部入れ替えて臨んだブンデスリーガの前節はボーフムに2−3と敗北。今節は2試合ぶりの白星を掲げて、ここまで7勝5分13敗の勝ち点「26」で14位につけるウニオン・ベルリンの本拠地に乗り込む。
バイエルンはGKマヌエル・ノイアー、キム・ミンジェ、アレクサンダル・パブロヴィッチが負傷の影響でメンバーから外れたほか、ジョアン・パリーニャも出場停止のため欠場。一方でジャマル・ムシアラ、ジョシュア・キミッヒ、ハリー・ケインらの主力が先発に名を連ね、注目されていたキム・ミンジェの代役にはエリック・ダイアーが選出。伊藤洋輝はベンチから出番を待つ。
試合は立ち上がりからバイエルンがボールを保持する構図となるも、ゴール前を固めるウニオン・ベルリン守備陣を崩し切るシーンは少なく、チャンスの数は限定されたまま時間が経過。前半アディショナルタイムには左コーナーキックをショートで繋ぎ、ボックス手前に左寄りの位置のセルジュ・ニャブリにボールが渡ると、ミカエル・オリーズとのワンツーからボックス内に侵入したものの、ここもこじ開けることはできない。
結局、前半はスコアレスで終了。後半に入っても試合の様相は大きくは変わらず、主導権を握ったのはバイエルン。チャンスの数を増やしながら、なかなか均衡を破ることはできなかったが、75分には遂にウニオン・ベルリンのブロックを攻略。敵陣右サイド大外のオリーズにボールが入ると、内側のスペースを駆け上がったヨシプ・スタニシッチがボールを引き出し、マイナスへ折り返す。最後はレロイ・サネがダイレクトで押し込み、バイエルンが先手を取った。
だが、83分にはバイエルンに思わぬミスが発生。ウニオン・ベルリンはディオゴ・レイテからのサイドチェンジで右サイドへボールを広げると、駆け上がったヨシプ・ユラノヴィッチがワントラップからクロスボールを供給。このボールをGKヨナス・ウルビヒがまさかのファンブル。こぼれ球をベネディクト・ホラーバッハがダイレクトで押し込み、試合は振り出しに戻った。
同点となってからはバイエルンが前に出たものの、勝ち越しゴールを奪うことはできず、試合は1−1でタイムアップ。この結果、バイエルンは今季2度目のブンデスリーガ2戦未勝利となった。一方で、ウニオン・ベルリンは優勝候補のバイエルンを相手に勝ち点を拾うことに成功している。なお、伊藤は失点直前の82分よりピッチに立った。
このあと、欧州各国の主要リーグはインターナショナルマッチウィークに突入。次節、バイエルンは29日にホームでザンクト・パウリと、ウニオン・ベルリンは30日に敵地で堂安律所属のフライブルクと、それぞれ対戦する。
【スコア】
ウニオン・ベルリン 1−1 バイエルン
【得点者】
0−1 75分 レロイ・サネ(バイエルン)
1−1 83分 ベネディクト・ホラーバッハ(ウニオン・ベルリン)