ジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)/2025MotoGP第2戦アルゼンチンGP 2日目 3月15日、2025年MotoGP第2戦アルゼンチンGP MotoGPクラスのスプリントがアウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンドで行われ、ホンダHRCカストロールのジョアン・ミルは8位でポイントを獲得。ルカ・マリーニは13位でフィニッシュした。
フリー走行2回目のタイヤは、マリーニが前後ソフト、ミルがフロントにミディアム、リヤにソフトを選択した。初日からの変更を確かめるこのセッションでは、ミルが1分38秒416で11番手、マリーニが1分38秒500で14番手となった。
スターティンググリッドを争う予選は、2台ともにQ1から挑む。ふたりはミディアム/ソフトを選び、セッション開始と同時にコースイン。マリーニは、まず1分38秒075を記録して6番手につける。2回目のランで1分37秒983と自己ベストを更新するも、その直後に転倒が相次いで発生した影響もあり、さらに縮めることはできず6番手に留まり、16番グリッドが決まった。
ミルは、1度目のランで1分37秒813の4番手タイムを刻むと、2回目のランで1分37秒526の2番手タイムをマーク。最後までライバルに塗り替えられることなく、Q2へコマを進めた。
予選Q2には、ミルとダイレクト進出したヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)と2台ホンダ勢が挑む。ザルコは、最初のアタックでいきなり1分37秒205の2番手タイムを記録。アレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)のみが上回り、予選3番手とフロントロウを獲得した。
一方でミルは、1回目のアタックが1歩38秒台と振るわず12番手だったが、2回目のランで1分37秒596に縮めて10番手とスプリントでポイント獲得を狙えるグリッドを手にした。
続く午後のスプリントレースも、天候は変わらず曇りのドライコンディション。ミルはスタートでひとつポジションを落とすも、8コーナーで10番手に戻す。マリーニはオープニングラップでふたつ上げて14番手に浮上した。 ミルは2周目にフランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)の隙を突いて、ポイント獲得圏内の9番手に上げる。 4周目に取り戻されて一度10番手に下げるも、7周目にファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)を、10周目にペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)をオーバーテイクし、8位でフィニッシュ。2戦連続でスプリント入賞を果たした。 マリーニは、前を走るライダーが転倒し、4周目に13番手に浮上。後方との差を徐々に広げていくものの、前方との差を詰めることができず13位でチェッカーを受けた。 また、3番グリッドからスタートしたザルコは、スタートで6番手まで落とした。レース前半に2つポジションを取り戻すも、トップ3はすでに遠く、ポジションを守り4位。ソムキャット・チャントラ(イデミツ・ホンダLCR)は、経験の少ないサーキットに苦しんでおり、予選が19番手、スプリントは17位で終えた。 アルゼンチンでは、良いレースペースを発揮することが分かったホンダワークス。25周の決勝レースでは、さらなる追い上げ劇を見せてくれるのか、期待したい。
■ジョアン・ミル(予選:10番手、スプリント:8位)
「堅実。堅実なレースだった。これが今日のベストリザルトだと思う。Q2に進出したときには新品タイヤが1本ずつしかなかったので、そこで10位を獲得できたことには満足しなければならないね」
「スプリントでは競争力があり、多くのライダーと争ってオーバーテイクすることができた。スプリントが始まるまでに、周りのライバルよりもペースがあることはわかっていた。まだいくつかのポイント、特にコーナーの出口でより改善できる部分がある。この週末ですでに前進できているけれど、ライダーとしては常にもっと上を目指しているよ! 長い決勝レースではさらに多くのものを得られると思う」
■ルカ・マリーニ(予選:16番手、スプリント:13位)
「レースは良いスタートが切れて、少し前に進むことができた。MotoGPはとても接戦だから、後ろからだと最初からすべてをうまくこなさないといけない」
「正直なことを言えば、今日は思ったより少し物足りなかった。予選もレースも、もっと良い結果を期待していたけど、リヤのグリップに問題があることがわかった。夜のうちに確認して、ウォームアップに向けて解決策を見つけないといけない。ミルとザルコの結果は、僕たちが進歩していることを示しているね」
[オートスポーツweb 2025年03月16日]