
冬に出る鼻水って、正直なにが原因なのか判別しにくくないですか?
風邪なのか、急な温度変化によって鼻がムズムズするだけなのか、それともダニやほこりによるアレルギーなのかーーー。例年2月ごろからスギやヒノキなどの花粉が飛散する、ともいわれているので花粉症の可能性だってありますよね。
いったいどれが原因か……その答えを知りたければ「鼻水の色」をチェックするといいかも!
【色別の鼻水の傾向】
⽇本⽿⿐咽喉科学会専⾨医で⽇本アレルギー学会専⾨医でもある⽊村聡⼦先⽣が監修したエリエールの発表によると、鼻水の色は症状によって変わるのだそう。たとえば、健康な⼈の⿐⽔は無⾊透明でサラサラとしていますが、なんらかの症状がある場合は⾊がついたり粘度が⾼くなったりすることも!
■透明 / 鼻水の状態:サラサラ、無臭
・風邪の初期症状
・花粉症などのアレルギー性鼻炎
・寒暖差(温度差)が大きいときや温かいものを食べたときに起こる血管運動性鼻炎
・加齢により鼻の湿度調節機能が低下して起こる加齢性鼻炎
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■白色 / 鼻水の状態:粘り気がある、無臭
・風邪
・副鼻腔炎
■黄色 / 鼻水の状態:粘り気がある、どろっとしている、くさい
・風邪
・副鼻腔炎
・細菌感染
■緑色 / 鼻水の状態:粘り気がある、どろっとしている、くさい
・慢性副鼻腔炎(蓄膿症)
・風邪
・悪性腫瘍
健康な人の鼻水は「透明でサラサラ」ですが、垂れ落ちるほど出る場合は、風邪の初期症状や花粉症などのアレルギー性鼻炎である可能性が考えられます。
また、「赤色」は鼻のかみすぎや風邪による強い炎症、「茶色」は鼻血・副鼻腔炎・悪性腫瘍(出血から時間が経った血液が混じっている)、「黒色」は排気ガスなどの汚れ・カビによる真菌感染症である可能性もあるそう。
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とはいえ、症状の現れかたには個⼈差があるのであくまでもご参考までに。⿐⽔の⾊や状態に関わらず、体調などに異常を感じたら専⾨医を受診してください。
【鼻水、くしゃみなどの鼻症状が出る理由】
⿐⽔には、体内へのウイルスや細菌の侵⼊を防ぎ、体外へ排出するという⼤切な役割があります。
⿐の粘膜にウイルスや花粉などがくっついたときは、異物を吸着して体外に出すために粘液(=鼻水)を⼤量に分泌。また、くしゃみをして空気を強く吹き出すことで、異物を排出しようとするそうです。
ちなみに、花粉症から副⿐腔炎を併発するケースは多いので、⿐⽔の⾊や状態が変わったり症状が1カ⽉以上続いたりするときは⽿⿐咽喉科を受診するようにしましょう。詳しい情報は参照サイトから確認してみて。
※監修︓⽊村聡⼦(⽇本⽿⿐咽喉科学会専⾨医)
※掲載した表は病気を診断するためのものではありません。
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参照元:エリエール、プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch