
原因不明の習慣流産へのアプローチ
3月7日、中国の研究チームは、「Journal of Assisted Reproduction and Genetics」にて、原因不明の習慣流産では、着床前診断によって体外受精および顕微授精の妊娠結果が改善すると発表した。
原因不明の習慣流産に対する着床前遺伝子学的検査(PGT-A)には、臨床妊娠率、継続妊娠率、出生率を高める効果があるという。特に、38歳以上の女性では、PGT-Aを行うことで早期流産率が大幅に減少すると報告された。
原因不明の習慣流産に対する着床前診断
研究チームは、2018年1月から2023年8月の期間、凍結融解胚移植患者675人を対象に後向きコホート研究を行い、原因不明の習慣流産に対する着床前診断による効果を検証した。
被験者を実験群(PGT-Aあり)359人と対照群(PGT-Aなし)316人に分け、体外受精および顕微授精の結果を比較したところ、PGT-Aを実施することによって妊娠結果が改善することが認められた。
原因不明の習慣流産に対するPGT-Aは、体外受精および顕微授精の臨床妊娠率、継続妊娠率、出生率を向上させるという。とりわけ、38歳以上の女性では、PGT-Aにて早期流産率が有意に減少した。
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(画像はJournal of Assisted Reproduction and Geneticsより)
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