3月14日、AMDの新しいCPU「Ryzen 9 9950X3D」と「Ryzen 9 9900X3D」の販売が始まった。第2世代3D V-Cacheテクノロジーを採用した“"X3D”モデルで、Socket AM5対応モデルとしては2024年11月に登場した「Ryzen 7 9800X3D」以来となる。 主な仕様と価格は下記の通りだ。
●入荷数は9950X3Dが比較的多め 9900X3Dがごく少数
初回入荷数は潤沢とはいえない話題の新製品ということで、新GPUを搭載したグラフィックスカードと同じように、Web抽選で販売するショップが多かった。しかし、ドスパラ秋葉原本店やパソコンSHOPアークのように店頭販売を選ぶところもあった。いずれもすぐに完売しており、これからの入手は再入荷を待つ必要がある。
パソコンSHOPアークは「9950X3Dは比較的多く20個入荷したので、こちらのみ店頭販売を決めました。すると70人ほどの行列ができたので、急遽抽選形式にさせていただきました。予想以上の反響でしたね」と振り返る。
|
|
それでも今回も大きなトラブルは起きなかった様子だ。あるショップは「競争率の高いPCパーツでも、厳しい輸入規制などがない場合は組織的に調達しにくる人が明らかに減るので、雰囲気がおかしくなりにくいのかなと思います。他店さんの動きも見ながら、慎重に、かつ前向きに販売していきたいですね」と話していた。
●4万円強で買えるZen 5が登場――「Ryzen 5 9600」
AMDからはもう1つ、Socket AM5対応のCPU「Ryzen 5 9600」も登場している。現行のZen 5アーキテクチャの最下位に位置するモデルで、主な仕様と価格は以下の通りだ。
初回入荷は少な目ながら、こちらは通常販売されている。TSUKUMO eX.は「Socket AM5対応なら『Ryzen 5 7600』(3万5000円強)がありますが、Zen 5限定なら最安ですね。コストを抑えたい人に、いい選択肢が増えたかなと思います」と話していた。
対応するマザーボードにもコストパフォーマンスの高い製品が登場している。AMD B650チップセットを搭載するギガバイトのmicroATXモデル「B650M GAMING PLUS WIFI(rev.1.x)」で、価格は1万6000円前後だ。
|
|
入荷したパソコンSHOPアークは「Wi-Fi 6Eと2.5GbE対応の有線LANを搭載していて、押さえるところは押さえている印象です。ハイエンドが青天井になっていく中で、こういった選択肢を待っている人も多いと思います」と評価していた。
●ドスパラセレクトから1.3万円の360mm簡易水冷キットが登場
高コスパな新製品としては、ドスパラセレクトから360mmラジエーター搭載の簡易水冷キット「L360M-RGB」が登場している。ブラックとホワイトがあり、ドスパラ秋葉原本店の価格はともに1万2800円だった。
3基の120mmファンとヘッド上部にARGB LEDを組み込んでおり、ヘッド部分は鏡の反射を使った奥行きのあるライティング効果が採用されている。同店は「なかなかお求めやすいと思いますよ。いろいろなケースに合わせやすいですしね」とプッシュしていた。
●darkFlashから7000円と1.5万円のピラーレスケース
|
|
darkFlashからも、高コスパなATXケースが2モデル登場している。
とりわけ低価格なのは、ピラーレス構造を採用したATXケース「DS900」だ。3月初旬に登場した鏡面仕上げの「DS900 Air Shine Orange」のベースといえるモデルで、価格は7000円弱となる。ホワイトとブラックをそろえる。
入荷したTSUKUMO eX.は「ファンなしにしても、ピラーレスでこのお値段はお買い得だと思います。好きなファンを組み合わせられる魅力もありますしね」と評価していた。
もう1つのATXケース「DY470」もピラーレス構造を取り入れている。フロントと左側面に加えて、上面の一部(左側面近く)も強化ガラスパネルを採用しているのが特徴だ。こちらもブラックとホワイトがあり、価格は共に1万5000円弱となる。
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 ITmedia Inc. All rights reserved. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。