昨夏のパリオリンピック(五輪)新競技のブレイキン男子で4位だった半井重幸(Shigekix、23=第一生命保険)が17日、神奈川県川崎市の小学校で児童たちに特別講演を行った。
昨年から全国の小中学校を訪れてブレイキンを通じた交流を行っており、今回の夢見ケ崎小が5校目。ダイナミックなパフォーマンスを披露して会場を驚かせた後、パリ五輪での学びや夢に向かって努力する大切さなどについて伝えた。
選手団の旗手も務めたパリ五輪を「人生で一番と思える努力をしたけど、サポートしてくれた人がいたから頑張れた」と回想。目標とした金メダル獲得はならなかったものの、結果以上に収穫があった大会だったとし、「挑戦から得た一番大きな、価値のあるものだった」と振り返った。
また、自らの小学生時代について「遠征先や移動中の飛行機で宿題をやっていた」と明かし、「(周囲から)『好きなことをしてるだけじゃん』って思われるのが嫌だったので、勉強に対してやる気が入った1つの理由だった」と、学業と趣味の両立を目指す子供たちへエールを送った。
競技体験会では、自ら実演を交えながらレクチャー。小学生同士のダンスバトルも、温かい笑顔で見守った。「あんなに積極的に楽しんで新たな挑戦をしている姿を間近で見ると、自分も背中を押されるし、励まされた」と半井。自身は11月に東京・両国国技館で行われる最高峰の世界大会「Red Bull BC One World Final Tokyo」などに出場を予定おり、今後も挑戦を続けていく。「大きな目標がある。世界大会でいい踊りと結果を見せて、その先につなげていきたい」と意気込んでいた。【勝部晃多】
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