豪邸にあった数々の遺品を整理してオークションに出品する動画が、YouTubeに投稿されました。動画の再生数は記事執筆時点で、3万2000回を超えています。
●見たことのない家具がたくさん!
動画を投稿したのは遺品整理専門会社メモリーズの代表である横尾将臣さん。今回は、20年前に亡くなった依頼者の父が残したアンティークを整理していきます。
現場である豪邸に近付いた瞬間、横尾さんは「何かおるで……?」とびっくり仰天。玄関の扉を開けてすぐの場所には、150センチ以上ある花瓶と大黒様の像が客を出迎えるかのように置かれていました。この時点で既にパンチが効いています。
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玄関から見て右側の部屋は、高級家具や美術品が置かれている応接間。あらかじめ“見たことがない家具だらけ”と状況を聞いていた一同ですが、とても丁寧に彫り込まれている重たいイスやテーブル、非常に巨大な船の置物、七宝大皿、ボーリング用のボールぐらいある水晶玉など多数のアンティークを前に「どういうことですか、これは……」と、思わずつぶやいてしまいました。
依頼者によると、これらは全て造園用石材の販売や土木建築業に携わっていた父親が長年かけて“道楽”で集めた物。豪快な亡父が残したコレクションを整理するべく、中古品や家具などをオークション形式で販売している「石川道具市場」代表の石川さんと一緒に遺品をチェックしつつ運び出していきます。
●緊張感ある搬出作業がスタート
イスやテーブルは非常に重たいですが、大切な遺品。傷つけないよう応接間から慎重に搬出します。もちろん運び出すのは大黒様も例外ではありません、養生のため布でグルグル巻きにされた大黒様の像を台車に乗せ、軽トラックの荷台まで移動させます。
しかし、巨大な船の置物を運び出そうとしたところで問題が発生。この置物は2人程度の力では到底持ち上げられないほど重い上、割れやすい性質を有していました。少しでも軽くするために外せるパーツは全て取り除き、真下にある木の台ごと持ち上げて軽トラックではなくハイエースの荷室へ運ぶことにします。
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スタッフ7人がかりで“出航”させ、どうにかハイエースという名の港に到着しましたが、ここでも問題が発生。置物は非常に長いため、単に乗せただけでは荷室からはみ出てしまいます。先に積んであった他の荷物を動かし、少し斜めに置くことでやっと置物を収納できました。
●オークションの結果は……
遺品整理は無事に終了し、運び出された品々はオークションへ。玄関に置かれていた七宝大花瓶は2点セットで16万円の値がついたり、重たかったイスとテーブルは32万円の値がついたりと好調です。一方、巨大な船の置物は5万円。運び出すのに最も苦労しましたが、状態が悪かったためにこの値となったそうです。
陶板額やホールクロック、ゴブラン織の絵などの遺品も落札されていき、最終的な落札額は合計で204万5000円という結果に! 作業代金と手数料を差し引いても約97万円を依頼者に返すことができました。
コメント欄には、「世の中にはいろんな家庭があるんですねぇ」「今回は緊張するお片付けになりましたね」「かなり見ごたえありました!」「美術品が多くてビックリして見てました」などの感想が寄せられています。
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ほかにも、遺品整理専門会社メモリーズ公式サイト、YouTubeのサブチャンネル、TikTok、Instagramを運営中。遺品整理やリサイクル企画などの動画を公開しています。
動画提供:YouTubeチャンネル「遺品整理人横尾将臣(メモリーズ代表)」さん
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