コラボお薬手帳がフリマアプリで高額転売…『薬屋のひとりごと』公式が増刷対応「転売はおやめ下さい」

後宮を舞台に「毒見役」の少女・猫猫（マオマオ）がさまざまな難事件を解決する、日向夏のライトノベル作品『薬屋のひとりごと』。現在、TVアニメが絶賛放送中であり、先日には日本薬剤師会とコラボしたお薬手帳の無料配布が発表されて話題となった。

しかし一部のフリマサイトなどで高額転売されてファンの手元に届かない事態となっている。この問題を受け、『薬屋のひとりごと』アニメ公式Webサイトはお薬手帳の増刷を発表した。

転売に気を付けて！ 増刷決定で注意喚起

もともとお薬手帳のコラボは、日本薬剤師会会員が勤務する全国約5万2750カ所の薬局・病院などへ、薬剤師の職能や薬局の役割、お薬手帳の重要性などを広く国民に啓発するためのものとして作られた。しかし現在ではフリマサイトで1冊数千円単位で転売されている。

このような事態を受けて公式Webサイトは「アニメ製作委員会と日本薬剤師会様で協議をした結果、お薬手帳の増刷をさせていただくことになりました」とX（旧Twitter）公式アカウントで報告をした。

続けて「重ねてのお願いにはなりますが、本施策は、お薬手帳の重要性の訴求を目的とし、薬局をご利用の方へお渡しをさせていただいております。コラボお薬手帳の転売はおやめ下さい。また、転売されているコラボお薬手帳の購入もお控えください」と注意喚起を行い、「ご理解とご協力のほど、何卒よろしくお願いいたします」とファンへ呼び掛けた。

「餌食にされるだけじゃ……」SNSユーザーからは心配する声も

今回の投稿にSNSユーザーからは「お薬手帳を使う者としてありがたいです」「絶対、転売品は買っちゃダメ！！！」という声が散見された。また「転売の餌食にされるだけじゃないかなぁ」と対応に対して心配するコメントも見られた。

今回の増刷決定により、多くの人のもとにお薬手帳が届くことが期待されるだろう。しかし転売の根本的な解決にはならず、今後も同様の問題が継続する可能性は高い。唯一の対策は転売品を買わないこと。ファンは転売品の購入を控え、正規のルートで入手するよう心掛ける必要性があるのではないだろうか。

＜参考＞
『薬屋のひとりごと』アニメ公式X
『薬屋のひとりごと』公式Webサイト「薬屋のひとりごと×日本薬剤師会 描き下ろしビジュアル解禁！オリジナルポスターとお薬手帳が3月より登場」
公益社団法人日本薬剤師会「日本薬剤師会 × TV アニメ『薬屋のひとりごと』コラボ！」

※コメントは原文ママ
(文:All About 編集部)