『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』武道館公演の模様 TBSラジオのPodcast番組『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』(毎週金曜 後5:00)が12日、日本武道館で公演を行った。
【イベント写真】スー&美香「OVER THE SUN」』武道館公演の模様 2020年10月に番組がスタートし、22年10月にヒューリックホール東京で初イベント、24年1月にはLINE CUBE SYUBUYA(旧渋谷公会堂)で2Days、7月には横浜BUNTAIで大運動会と「悪ふざけ」を拡大して、さまざまなイベントを開催してきたが、ついに日本武道館の舞台に立った。
今回のテーマは「大人の悪ふざけでどこまで行けるのか」。レッドカーペットとシャンデリアできらびやかに装飾された豪華なステージ。そこに、イベントの音楽を奏でるシアターオーケストラトウキョウと指揮の松村秀明氏が入場すると拍手が起こった。大迫力、かつ、きらびやかなEarth, Wind & Fireの『September』のイントロで客席の期待は高まり、爆音のキャノン砲と銀テープに合わせてパーソナリティのジェーン・スーと堀井美香がアリーナに登場すると興奮は最高潮に。スーと堀井が日本武道館までたどり着いた互助会員(※リスナーの呼称)をねぎらいつつ観客席を練り歩きメインステージへ。太陽の向こう側をオーバーと目指していくイベントが始まった。
次回で230回目の配信を迎える「OVER THE SUN」。その歴史をルーレット形式で振り返るコーナーでは、「私たちのオーヘンリー」「整形物語」「ひとり飯チキンレース」など、写真で面白おかしく振り返った。「私のブルースがくだを巻く」のトークテーマでは、15歳のスーが作詞した黒歴史ソング「靴とあんた」にお焚き上げするべくメロディをつけ、“しんちゃん”こと、ヤマハクラシックギター科講師・木村眞一朗氏のギター演奏とともに歌唱。作詞家ジェーン・スーとなる前の15歳ながらもその独特なワードセンスに笑いが起きました。
会場が盛り上がる中、突如として登場したのは、前回のイベント「幸せの黄色い私たち」Day2でも存在感を放った『マダムうらら』(岸本鮎佳)。不気味な音楽に乗せて、またもや2人に予言を言って消え去っていく。「あれ?私たちまた演劇を見るのかしら…」とそわそわする観客。そんな不安を吹き飛ばすほど優雅なシアターオーケストラトウキョウによる『仮面舞踏会』の演奏に酔いしれていると、突如として会場のビジョンに映ったのは堀井のトンチキなイベントグッズ紹介MV。すると中央から白いドレスで堀井が登場。豪快に布施明『マイ・ウェイ』を歌い上げる中、その横には初回イベントに登場した林家八楽と師匠の林家二楽が登場し、切り絵を披露。予測不能な展開となった。
その後は、事前に番組にて募集をしたメールテーマ『この5年どうでしたか。近況を教えてください。』にて届いたメールを、2人がそれぞれに紹介。番組が始まった5年前から互助会員の皆さんにはどんな変化があったのか。それぞれの5年間のエピソードに笑いあり、涙ありのひと時となった。
後半では、スーから互助会員の皆さまへ感謝をしたためた手紙を読み上げ、会場中もそれぞれの5年間を思い出し、涙をぬぐう場面も。様々な苦労を重ね『負けへんで』と踏ん張ってきた互助会員に、スーが力強くプリンセスプリンセスの『M』を歌い届け、客席も自然と大合唱。真っ赤なペンライトと歌声で会場がひとつになった。
イベントも間も無く最終幕。最後は、堀井が「日本武道館でイベントをやるなら!」と切望していた『交響曲第9番』(歓喜の歌)の大合唱。曲が始まり中央から登場したのは、もはやこのイベントのレギュラーメンバーとも言える歌手の秋川雅史。年末ならぬ年度末に相応しい『歓喜の歌』になった。
イベントも終了したかと思ったところで再び登場したのは「マダムうらら」。公演内で告げられていた謎解きの最後の答えとは。オーバーザサンは出入り自由。いつでも帰ってこられる場所を作って待っている。これからも全力で悪ふざけをしながら。アーカイブは、23日まで。