米半導体大手NVIDIAのジェンスン・ファンCEOは3月18日(現地時間)、年次イベント「GTC 2025」で、今後登場するGPU製品のラインアップ、「Blackwell Ultra」「Vera Rubin」「Feynman(Reuben Ultra)」を披露した。
Blackwell Ultraは、現行のBlackwellのアップグレード版。Blackwellと比較して1.5倍のFLOPA性能を持ち、新しいアテンション向けの命令を搭載する。メモリ容量も1.5倍で、特にKVキャッシュに有用としている。ネットワーキング帯域幅は2倍で、新接続技術「MVLink 72」を採用する。昨年のGTCでの予告通り、今年後半に提供開始の予定だ。
NVIDIAは、Blackwell Ultra搭載で、784GBの統合システムメモリ、20PFLOPSのAI性能を備える「DGX Station」というデスクトップPCも発表した。
「Vera Rubin」は、「Grace」の2倍の性能を持つ新CPU、新GPUのCX9、新しいネットワーキング「SmartNIC MVLink 6」などを搭載する次世代GPUアーキテクチャ。2026年後半に提供の予定。
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「Feynman」は、Vera Rubinの次の世代のGPUアーキテクチャ。ファン氏はBlackwell Ultraの“孫”と呼び、製品名は物理学者のリチャード・ファインマン博士にちなんだと語った。ファインマン博士は、量子電磁力学の発展に寄与した。1つのパッケージに16個のGPUダイを搭載し、4600TB/秒のスケールアップ帯域幅を持つ。2027年後半に提供の予定。
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