セリアの刺しゅうキットをプロの刺しゅう作家がアレンジして、ステキな作品に仕上げていく様子がYouTubeで公開されています。動画は記事執筆時点で1万3000回以上再生され「やってみたくなります」などの声が寄せられています。
投稿者はYouTubeチャンネル「annas川畑杏奈」の川畑杏奈さん。刺しゅうに関する著書なども多数あるプロの作家さんです。
今回の使うのはセリアの刺しゅう図案「リースフラワー 麦の穂」。白い布に麦の穂や茎、葉などが描かれています。
最初に説明書を見て基本の刺し方を確認します。その後ペンを持って、葉っぱの一部を丸い木の実に描き換えていきます。この図案は1つのパターンを4回繰り返しているので他の3カ所も描き換えます。
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布に枠を付けて糸を確認します。用意した糸はピンク系やグリーン系などの5色。どの色も春らしい柔らかな色合いです。
穂の部分を黄色系の糸で刺していきます。糸は6本取りにして玉止めし、穂の先から針を出して針に2回糸を巻いて穂の根元に刺します。針目の長いフレンチノットになります。
図案の穂の根元に点があるので、それをフレンチノットの結び目で表現しているとのこと。「図案の数と違ってもいいので微調整して……」と話しています。
茎の部分は緑系の糸の4本取りでアウトラインステッチをしていきます。茎に添って糸を刺し、少し重ねるように次の糸を刺します。
茎を刺してみたら外側が空いていたのでアレンジを加えます。麦の葉のような細長い葉を描き加え、サテンステッチ2本取りで斜め方向に刺していきます。糸の端が頂点になるので先をとがらせやすいそうです。
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最初に書き換えた丸い実の部分は、ピンク系の糸2本取りでサテンステッチで刺していきます。刺す時は最初に真ん中に1本入れて上半分と下半分を埋めていきます。丸い実を結ぶ茎は穂の茎と同じように4本取りのアウトラインステッチで刺していきます。
小さい葉の部分はレゼーデージーステッチ4本取りで刺していきます。レゼーデージーステッチとは、葉の根元で針を出して同じ穴に針を入れ、葉の先端で糸を引っかけて楕円のように刺す方法で、しっかり目に引っ張ることをおすすめしています。
途中まで刺してみて、「もう少しピンクの木の実があるとかわいい」と思ったので、リースの内側の葉っぱを丸い実に描き換えます。更に右の葉っぱの先に1枚葉っぱを足し、小さい葉っぱの茎はメインの茎につなげ、茎の一番下に細長い葉を描き加えます。
麦の穂は最初は黄色系で刺していましたが、部屋になじむ色で飾りたいと考えてベージュ系の色に変更。アレンジを加えた部分を含め、リース全体の刺しゅうが出来ました!
今回の作品は大き目の枠に入れて仕上げます。裏にもう1枚布を足して枠に入れ、シワを伸ばします(アイロンは済んでいますが、糸が密集している部分はシワになりやすいそうです)。
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裏に向けて角の部分を少し切り落とし、はみ出ている布をなみ縫いでまとめたら完成です。
この作品はバッグなどのアップリケしてもいいとのこと。コメント欄には「色合いがとてもしっくりかわいいです」「お部屋に飾りたくなりました」「やってみたくなります」といった声が寄せられています。
川畑杏奈さんは、YouTubeの他、Instagramでも作品を公開中。また、annasの図案の中から好きなものを選んで自分のペースで個別に進められる刺しゅう教室「Atelier アンナとラパン」(東京都杉並区)を主宰。こちらでは道具を貸出しているので、初心者や親子でも参加可能です。
他にも会員サイト「annasの毎月の刺繍」(刺しゅう図案のサブスクリプション。月額600円で、毎月の新しい図案と、今までのannasの過去図案を全てダウンロード可能)も運営。使っている道具などは、「Net store アンナとラパン」(刺しゅう作家のセレクトショップ。オリジナル刺しゅうキットや、作家の目線で選んだ刺しゅう道具を販売)で取り扱っており、【最新刊】『annasの雑貨の刺繍』(光文社)や【大好評・7刷目】『annasのおいしい刺繍CAFE&SWEETS』(河出書房新社)も販売しています。
画像提供:YouTubeチャンネル「annas川畑杏奈」
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