小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)/2025MotoGP第2戦アルゼンチンGP 決勝 3月16日、2025年MotoGP第2戦アルゼンチンGP MotoGPクラスの決勝レースがアウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンドで行われ、小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は8位でフィニッシュ。しかし、レース終了後に承認されていないバージョンのソフトウェアを使用したとして失格となった。
3年ぶりに走るためコースの習熟度が低く、相性もイマイチと語るアウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンドに週末を通して苦戦している小椋。予選Q1では転倒、スプリントではスタートでの失敗が響き、アルゼンチンGPの2日目は厳しい結果であった。
昨日までと変わらず雲り空の決勝日を迎えた。午前のウォームアップでは、多くのライダーと同様に前後ミディアムタイヤでコースイン。10分間のセッションは16番手で終えた。
25周で争う決勝レースでのタイヤは、前後ともにミディアムを選択。好スタートでオープニングラップの混乱をかわし、一気に5つポジションを上げて10番手に浮上。その勢いは止まらず、4周目にペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、6周目にジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)をオーバーテイクし、8番手についた。
レース中盤、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)の後ろで機会を伺っていた小椋にペースを取り戻したアコスタが迫り、15周目に先行を許す。しかし、17周目にはポジションを取り返すと、さらに前方を行くブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)を追った。
1秒以上離されていた小椋は、徐々にその差を削り、0.237秒差で最終ラップへ。最終セクターで0.1秒未満の差と真後ろについたものの、フィニッシュラインまで続いたバトルはビンダーが制し、小椋は8位でチェッカーを受けた。
後方からの見事な追い上げを見せた小椋だったが、レース終了後に承認されていないバージョンのソフトウェアを使用していたことが分かり、まさかの失格。レース結果から除外されることとなった。 小椋のアルゼンチンGPは、優れたレースペースで巻き返し期待に答えたものの、失意の結果に終わった。2週間後には、アメリカ・テキサス州オースティンにあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズで第3戦アメリカズGPが開催される。今季初の反時計回りのサーキットでは、どのような走りを見せてくれるのか期待したい。
トラックハウス・MotoGPチーム 小椋藍(決勝:失格)
「レースは本当に良かったです。スタートで運良く、多くのポジションを上げ、その後は何人かを抜くことができ、非常に良いペースで走れました。ウォームアップで見つけたものがレースで速く走るのを大いに楽にしてくれました」「ブレーキでは他のライダーを抜くのは問題なかったと思います。でも、ビンダーに対しては本当に厳しかったです。出口では彼より少し有利でしたが、ブレーキでは彼が非常にうまく走っていました。最後のラップについては少し残念でした。ビンダーを抜く方法を見つけられなかったのが悔しいですが、それでも素晴らしいレースでしたし、満足しています」「週末を通して、特に日曜日の結果には満足しています。ただ、この結果が正式なものにならないのは残念でなりません」
[オートスポーツweb 2025年03月19日]