レアル・マドリードに所属するミリトン [写真]=Getty Images レアル・マドリードに所属するブラジル代表DFエデル・ミリトンが、負傷からの復帰に向けて順調にリハビリを進めているようだ。19日、スペイン紙『アス』が進捗状況を伝えている。
現在27歳のミリトンは、母国ブラジルの名門サンパウロでプロデビュー。2018年8月にポルトへ移籍し欧州上陸を飾ると、1年目からレギュラーに定着してリーグベストイレブンに選出された。2019年3月には、DFとしてクラブ史上最高額となる5000万ユーロ(約82億円)でレアル・マドリードへと完全移籍。これまで公式戦172試合出場12ゴール4アシストを記録しており、3度のラ・リーガ優勝や2度のチャンピオンズリーグ制覇に貢献してきた。
昨季のラ・リーガ開幕戦で“左ひざ”前十字じん帯断裂の重傷を負い、シーズン終盤に約8カ月間の長期離脱を経て復帰したミリトン。しかし、迎えた今シーズンも11月に行われたラ・リーガ第13節オサスナ戦にて“右ひざ”前十字じん帯断裂および両半月板の損傷を負ってしまい、2年連続での長期離脱を強いられることになった。
そんななか、『アス』がミリトンのリハビリにおける進捗状況を報道。1年余りの間に2度の大ケガを経験した同選手だが、今回の代表ウィーク後にはピッチ上でのトレーニングを再開し、徐々にボールを扱う練習がスタートされるようだ。同紙は「ブラジル人DFの精神は決して折れることなく、復帰への最終段階に入っている」と説明している。
また、手術を担当したマヌエル・レジェス医師のもと、主に筋力トレーニングと患部の強化に専念したリハビリを進めており、負傷した右脚の他にも体全体のバランスを保つため他部位の筋力強化にも取り組んできた様子。ここ数週間でランニングフォームは著しく向上し、膝の安定性も十分に確保されたことで次のステップへと進む準備が整ったとのこと。現在は過度な負担を避けるために軽めの有酸素運動を行いながら、筋力トレーニングやコーディネーショントレーニング、さらには認知能力を必要とする高負荷トレーニングにも取り組んでいるという。
なお、メンタル面も充実している模様。『アス』は、「ミリトンは2度目のリハビリにも前向きな姿勢で取り組み、常に明るくモチベーションを維持している。周囲の関係者によれば、昨シーズンのリハビリ時よりもむしろ精神的に安定しており、自信も深まっているという」と報じた。