チェルシー移籍が決定した(左から)クエンダとエス−ゴ [写真]=Getty Images スポルティングは19日、ポルトガル代表FWジオバニー・クエンダと、U−21ポルトガル代表MFダリオ・エスーゴ(現在はラス・パルマスにレンタル移籍中)が、チェルシーに移籍することで合意に達したことを発表した。
発表によると、クエンダの移籍金は5080万ユーロ(約82億円)ほどが固定となり、136万ユーロ(約2億2000万円)が追加オプションに設定。一方、エスーゴに関しては追加オプションなどはなく、2230万ユーロ(約36億円)の移籍金のみがチェルシーから支払われる模様で、両選手合わせて最大7440万ユーロ(約120億円)ほどをスポルティングは受け取ることになるという。
なお、クエンダは2025−26シーズンもスポルティングのプレーを続け、チェルシーに加入するのは2026年夏になるが、エスーゴは今季のラス・パルマスへのレンタル移籍が終了後、今夏にチェルシーに合流することが明らかになっている。
2007年4月30日生まれで現在17歳のクエンダは、2019年にベンフィカからスポルティングの下部組織に加入。右サイドを本職としながら、両サイドでプレー可能な左利きのウィンガーで、今季開幕前のポルトガルのスーパーカップ(スーペルタッサ・カンディド・デ・オリベイラ)でトップチームデビューを飾ると、ここまで公式戦44試合出場で2ゴール8アシストを記録している。
U−17から世代別のポルトガル代表に選出され、U−21ではすでに3試合に出場しているほか、まだデビューは果たしていないものの、A代表にも招集された経歴を持っており、今月のUEFAネーションズリーグ(UNL)2024−25・準々決勝のデンマーク代表戦に臨むメンバーにも含まれている。
また、2005年3月14日生まれで現在20歳のエスーゴは、スポルティングの下部組織出身で、チェルシーに所属するエクアドル代表MFモイセス・カイセドと似たようなタイプと称されるMF。2021年3月にトップチームデビューを飾り、これまで公式戦通算25試合に出場している。昨年1月にシャヴェス(ポルトガル)に半年間レンタル移籍した後、昨夏からラス・パルマス(スペイン)にレンタル移籍で加入し、今季ここまで公式戦19試合出場で1アシストを記録している。U−15から世代別のポルトガル代表に選出され、U−21では7試合に出場している。
2022年5月にオーナーが交代して以降、若手選手の獲得に力を入れているチェルシーでは、ブラジル代表FWエステヴァン・ウィリアン(パルメイラス)やエクアドル代表MFケンドリー・パエス(インデペンディエンテ・デル・バジェ)という共に現在17歳の今夏の加入がすでに決定している。
さらに、U−17カザフスタン代表FWダスタン・サトパエフ(カイラト・アルマトイ)の2026年夏加入が決定しているほか、U−17ブラジル代表DFデンナー・エヴァンジェリスタ(コリンチャンス)も2026年夏加入が内定していることが報じられているなか、他クラブから関心が寄せられていたクエンダとエスーゴの確保にも成功したことが明らかになっている。