
理不尽な理由で会社をクビになったというエピソードが寄せられた。東京都の60代男性(営業/年収500万円)はAV機器を製造販売する企業にいたことがある。ある年、同業他社に買収され、会社の主業務がまったく別業種への転換が図られた。その時期のこと。
「会社全体朝礼で立ち上げ後半年経っても実績のない当部署が社長自ら名指しで指摘され、立たされ、各自どうするか質問された」
とその瞬間の出来事をつづっている。(文:林加奈)
全社員が見てる中で社長から「勉強は自分でしろ!」
いくら業績が悪いからと言って、大勢の前で名指しで責め立てるのはいかがなものか。今だったら普通にパワハラ認定ものだろう。男性は運悪く、名指しされてしまった。
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「自分は『経験のない分野だったので、しばらく勉強が必要だった。これから頑張る』と答えた」
男性はそう答えるしかなかっただろう。しかし、社長はこれを聞いて激高したらしい。
「全社員が見てる最中に社長から、『勉強は自分でしろ!会社は勉強させてやる場ではない!辞めろ!』と恫喝」
全社員の目の前でクビを宣告されたのだから、これ以上ない辱めである。これも今なら退職勧奨でアウトだろう。もっとも、こんなことをする社長の下で働きたいと思うはずもなく、辞めて正解のような気もする。最後に男性は
「結局、辞めざるを得なかったが、会社都合とはしてくれず自己都合とされた」
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と回想。どう見ても会社都合であるにもかかわらず、社員に責任転嫁してしまうのだから呆れるばかりだ。
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