サーシャ役継承の裏側を明かした(左から)福井晴敏総監督、潘めぐみ、潘恵子 (C)ORICON NewS inc. AnimeJapan 2025『宇宙戦艦ヤマト』放送開始50周年記念ステージが22日、東京ビッグサイトで行われ、はオリジナルシリーズでサーシャ役を演じた潘恵子と、リメイクシリーズ『ヤマトよ永遠に REBEL3199』でサーシャ役を受け継いだ潘めぐみが親子で登壇。継承の裏側を明かした。
【写真】AnimeJapanに登場!『宇宙戦艦ヤマト』サーシャ役を親子で継承した潘親子 本作のキャスティングについて、福井晴敏総監督は「めぐみさんにお願いしない理由がない」ときっぱり。「たまたま役者さんをされてたのみならず、お母さんと一緒に『機動戦士ガンダムユニコーン』に出たときがあって。親子でアフレコ現場にいらしてちょっと練習的な感じだった」と振り返り、「あれからわずか数年で、たちまちスターダムにのし上がっていった。もうスターになってるっていうことで、他の人を説得できない理由がない。『お前口聞けんの。だったら連れてきて』っていう感じだったので」と数年での変化がオファーに繋がったと明かした。
めぐみは「役を継がせていただくことは、実はあまり今までなかったんですよね。光栄なことだと思いつつ、果たして自分が作品を観て解釈してこの船に乗れるのかなっていう心配ももちろんありました」と不安を抱えつつも、サーシャ役の先代となる母・恵子には「相談できなくて。母ほど相談できないタイプ」と秘めていたという。恵子は「私も相談されたくない」とおおらかに声を上げて笑いながら、バッサリと返していた。
恵子がサーシャ役にめぐみが決まったことを知ったのは、福井監督からの連絡だったという。恵子は「その前に出演のご依頼があったんですけど、私72歳なんですよね。それでお断りをしたんですけど、福井さんはぜんぜん違う方を通して連絡してきてお断りをしたんです」と福井監督の情熱はとどまることを知らなかったとし、「そうしたら福井さんからメールがきまして、『僕のお願いでもダメですか。僕の書いた本じゃダメですか』って。それはね、嫌じゃないです、みたいな」と押し切られたと告白。そして本作では、恵子はマザー・デザリアム役を演じる。
めぐみがサーシャを演じることを知ったときの感想として「いいな」と羨望の言葉をつぶたいた恵子。「だって、すごく素晴らしい役ですよね、本当に。私も一番最初にやらせていただいたときに、本当に役者冥利に尽きると思って」とサーシャへの思いを明かした。
本作は、『ヤマトよ永遠に』と『宇宙戦艦ヤマトIII』を原作に、新解釈を加えて再構成した『宇宙戦艦ヤマト2199』シリーズ最新作。全7章を全国劇場上映する。『第三章 群青のアステロイド』は、4月11日より上映される。