
■第100回競泳日本選手権 女子200m平泳ぎ決勝(22日、東京アクアティクスセンター)
7月に行われる世界選手権の代表選考を兼ねた競泳・日本選手権3日目。女子200m平泳ぎ決勝に臨んだオリンピック™3大会出場の鈴木聡美(34、ミキハウス)が2分23秒98で優勝。前日の100mも制しており、大会2冠を達成した。さらに世界水泳連盟が定める参加標準記録(2分25秒91)を突破し上位2名に入ったため、日本代表に内定。鈴木は100m平泳ぎでも日本代表入りしており、2種目での世界選手権代表内定となった。
スタートからの浮き上がりでトップに立った鈴木が32秒40で50mを折り返した。徐々に隣のレーンを泳ぐ加藤心冨(19、スウィン鴻巣/早稲田大学)に迫られる。それでも一度もトップを譲ることなく、鈴木が1位でフィニッシュした。レース後、「いくつになっても200mは怖いなと緊張しながら泳いでいた」と話した鈴木。「最後はホントに自分の気力を出し尽くすつもりで泳ぎました」と胸を張った。
鈴木はこの日の午前中に行われた予選で、2分26秒72をマークし、全体の2位で決勝に進んだ。今大会は50m、100m、200mの平泳ぎ3種目にエントリー、前日行われた100m平泳ぎ決勝では11大会ぶり5度目の優勝を飾り、世界選手権代表にも内定した。
鈴木は、2012年のロンドン五輪では21歳で3個のメダル獲得。2023年の世界選手権では100m平泳ぎで14年ぶりに自己ベストを更新すると、24年のパリ五輪には日本歴代最年長の33歳で出場し200m平泳ぎで4位に入るなど、年齢を重ねながら進化を続けている。
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