佐野勇斗、橋本環奈と歩んだ朝ドラ撮影 『おむすび』を経てリスペクト増す「落ち込んでいる姿を見たことがない」

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2025年03月23日 12:00  ORICON NEWS

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連続テレビ小説『おむすび』の出演を振り返った佐野勇斗 (C)ORICON NewS inc.
 俳優の橋本環奈が主演を務める、連続テレビ小説『おむすび』(月〜土 前8:00 NHK総合 ※土曜日は1週間の振り返り/月〜金 前 7:30 NHK BS、BSプレミアム4K)。今回は、米田翔也役の佐野勇斗にインタビュー。一年間に及ぶ撮影期間を振り返り、劇中で夫婦を演じた橋本への印象、そして最終週の見どころなどを聞いた。

【写真あり】「大好きな家族」の集合写真を公開した佐野勇斗

 今作は、“どんな困難も明るくたくましく乗り越える”をモットーとする平成時代のギャルが、人々の健康を支える栄養士となり、現代人が抱える問題を“食の知識とコミュ力”で解決しながら、目には見えない大切なもの(縁・人・時代)を次々とむすんでいく、平成青春グラフィティー。

 クランクアップから約一ヶ月が経過した頃、取材に応じた佐野は「一年間、撮影をしてきましたが、自分の中では意外と“やっと終わった”という気持ちもなく、“なんか終わっちゃった”という感覚が強いですね。本当にありがたいことに昨年一年間はずっとバタバタさせてもらっていたので、そういう意味では自分が想像していたよりも体感の時間が短かったですね」と素直な胸の内を明かす。

 近年は多くの作品に引っ張りだこな状況が続いているが「『おむすび』に関しては、スケジュール的にも余裕をもってやれたし、関西の方々の人柄も本当に温かく、現場に行くのがすごく楽しみでした。本当に素直な気持ちで作品に臨めたなと思いますね」と笑顔で話した。

 続けて「ロスみたいなものは、まだあまり実感が湧いていないというか、撮影が終わってもう一ヶ月くらい経つのですが、どうなんでしょうね。正直、僕自身がロスというものをあまり感じたことがないんです」といい、「本当にありがたいことに次、次という感じで作品をいただけているので、ロスになっている時間がないのかもしれません(笑)」とはにかんだ。

 演じた翔也は、物語序盤では「福西のヨン様」と呼ばれている高校球児として登場。プロ注目の社会人選手となったが、怪我により志半ばで挫折。その後は会社員の経験を経て、結婚した結の父・聖人(北村有起哉)に憧れる形で理容師の道を歩む。

 作品を通じてさまざまな表情をみせてくれた佐野。「今まで演じた作品のなかでも期間はもちろん、演じた年齢の幅でも一番長かったですね。ほかの朝ドラ作品だとおじいちゃん、おばあちゃんまでという作品もありますが、それでも今作で自分は、一番多感な高校生から30代中盤まで演じさせていただいて、後半はいい意味で何も考えずにお芝居ができるくらい、自分の中に役が染み込んだ感覚がありました」と回想。

 役作りに関しても「理容師のシーンは実際には多くないんですけど、1、2ヶ月は毎日ハサミを持って練習していましたね。栃木弁も最初は方言指導の先生も来てくださって、録音した音声もいただきました。でも撮影後半には、普段の会話にも栃木弁が出てしまうほど馴染んでいました。本当に面白い経験になったなと思います」と充実感たっぷりに振り返った。

 作品の中で印象に残っているシーンについて問われると「2つあります」といい「一つ目は作品の最初に結が(少年の帽子を拾うために)海に飛び込むシーン。あれは物語の中で結と翔也の印象的な出会いのシーンでもありますし、やっぱりあそこから全てが始まったんだなって。あとはやっぱり野球の挫折を告白をするシーンですね」と挙げた。

 特に「翔也が野球で挫折するシーン」に関しては、「自分に置き換えて考えましたね。自分がM!LKとしてドームツアーをやりたいと掲げて、この業界で頑張っている夢が潰えたときってどんな気持ちになるんだろうとか。本当に苦しい気持ちになりましたね。あの苦悩している表情というのは、自分がそうだったら…と真剣に考えながら演じていました」としみじみと話した。

 また、一年間の撮影をともに歩んだ橋本への印象を改めて聞かれた佐野は「すごくエネルギッシュでパワーを持っている子。それは天性のものかもしれないですね。どんな逆境も乗り越えられる力というか、その場にいるだけでエネルギーを感じる存在なので、やっぱり朝ドラヒロインに選ばれたのも納得でした」とリスペクトのまなざしを向ける。

 「一年間の長い撮影を通じて、香盤表を見ていても環奈のスケジュールって半端じゃないんですよ。セリフ量も多くて、冗談っぽく『疲れた〜!』とかは言うこともあるんですけど、それでも落ち込んでいる姿を見たことがないですね」。

 橋本の座長ぶりに感銘を受ける一方で「傍から見ていたら、すごく強くい女の子ってイメージがあると思うんですけど、近くにいると一人の普通の女の子というか。めちゃくちゃ感受性も豊かだし、人のこともすごく思いやれるし、改めて魅力的だなと思いましたね」とも。「カッコつけたがりみたいなのもあるのであまり表にそういうのを見せていないんですけど、本当に環奈は頑張ってますよ」と最大級の賛辞を送った。

 そんな佐野が出演する『おむすび』も残すは最終週「おむすび、みんなを結ぶ」(24日スタート)の放送を残すのみ。視聴者に向けて見どころを求められた佐野は「最終週はそれぞれが人生における選択をしていきます。みんなが一度きりの人生を幸せにしていこうと行動する姿を最後まで見届けてもらえたらうれしいです」と呼びかけていた。

■衣装クレジット
ブルゾン¥45,100 Tシャツ¥19,800 パンツ¥28,600/以上スーパーノヴァ(https://supernova-online-store.jp)

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