元南米王者モンテネグロが早くも世界戦昇格。ホンダ陣営から『FIA TCRワールドツアー』フル参戦へ

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2025年03月24日 12:20  AUTOSPORT web

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2023年のTCRサウスアメリカ・シリーズ王者イグナシオ・モンテネグロが、早くも世界戦への昇格を発表
 昨季2024年はALMモータースポーツのFL5型ホンダ・シビック・タイプR TCRをドライブし、欧州最高峰のリージョン選手権であるTCRヨーロッパ・シリーズでタイトル争いを展開。最終的にランキング3位を記録した2023年のTCRサウスアメリカ・シリーズ王者イグナシオ・モンテネグロが、早くも世界戦への昇格を発表。今季2025年よりホンダ陣営のゴート・レーシングに加入し、現在のFIA格式ワールドシリーズたる『FIA TCRワールドツアー』にフル参戦する。

 アルゼンチン出身で弱冠20歳のモンテネグロは、2022年のTCRサウスアメリカでツーリングカーデビューを果たすと、その翌年にはホンダ系の強豪であるスクアドラ・マルティーノに移籍して早々にタイトルを獲得。さらに“モータースポーツのオリンピック”こと、FIAモータースポーツ・ゲームスでも、TCR規定ツーリングカー部門で金メダルを手にするなど、世界中にその才能を誇示した。

「今年、いよいよ『Kumho FIA TCRワールドツアー』にステップアップできることをとても楽しみにしている。初めてツーリングカーに乗ったときから、世界最高の選手たちと競い合い、自分がそこにふさわしいと証明することが夢だったからね」と意気込みを語ったモンテネグロ。

「TCRに参戦してまだ3年目だから、予想よりは少し早かったけれど準備はできていると思う。カレンダーに載っている国やサーキットのほとんどは僕にとって初めての経験で、チャレンジが増えるだろう」

「でも心から楽しみにしているし、ゴート・レーシングとJASモータースポーツがメキシコでシーズンが始まるときに、できる限り準備できるよう手助けしてくれるとわかっているからね!」

 モンテネグロのチームメイトについてはまだ発表されていないが、所属先のゴート・レーシングは「今後数日から数週間でラインアップのさらなるメンバーが明らかになる」とし、昨季ランキング4位に終わったエステバン・グエリエリは2025年もホンダのチームでレースを続けることが有力視されている。

「改めてゴート・レーシングファミリーにイグナシオを迎えることができてうれしい。彼はTCRの南米選手権で優勝して以来、僕らが注目してきたドライバーだからね」と語ったのは、そのゴート・レーシングでチームマネージャーを務める“初代”南米王者のペペ・オリオラ。

「彼はJASモータースポーツの育成ドライバーとして成長してきたし、僕らのチームとともにFIA TCRワールドツアーに飛び込み、TCR競技の最高レベルで戦うのは自然な流れだった。彼が僕らのチームに完璧にフィットし、一緒に目標を達成できると確信している」

 そのモンテネグロにとって古巣であるスクアドラ・マルティーノは、今季のTCRサウスアメリカに向け追加のドライバーラインアップを発表。すでにフル参戦をアナウンスしているネルソン・ピケJr.とマティアス・クラベロに加え、2025年よりSUVセグメントによる新時代の幕開けを迎えるアルゼンチン最高峰のFFツーリングカー選手権、TC2000の現役王者であるリオネル・ペーニャと、息子のティアゴをシビックに乗せることを決めた。

 現在、TCRサウスアメリカでもホンダYPFレーシングのエントリー名で活動するスクアドラ・マルティーノは、今季のTC2000でもホンダ陣営に電撃移籍したチャンピオン親子の動きに追随。息子のティアゴは昨季も同チームでレースをしており、同じくPMOレーシングのプジョー308 TCRで自身初のフル参戦を果たしていた父親は、初めてホンダ製TCRモデルをドライブする。

「こうしてホンダYPFレーシングとふたたび一緒に仕事ができるのはうれしい」と、母国コルドバでのテスト後に明かしたティアゴ。「テストは非常に生産的で、クルマに適応するための貴重な情報を収集することができた。シーズンの開始を楽しみにしているよ」

 そのリオネルとティアゴは、今季より現地法人ホンダ・モーター・アルゼンティーナからファクトリー指定チームを拝命した強豪プロ・レーシングからTC2000に参戦し、新たに『ホンダZR-V』のステアリングを握ることになる。

[オートスポーツweb 2025年03月24日]

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