去就に注目が集まっているサンチョ [写真]=Getty Images イングランド人FWジェイドン・サンチョが来シーズンもチェルシーでプレーするかは不透明になっているようだ。
現在24歳のサンチョは2021年夏にドルトムントからマンチェスター・ユナイテッドに完全移籍。加入後2シーズンは主力として試合に出場したものの、2023−24シーズンは規律問題およびエリック・テン・ハフ前監督との関係悪化でトップチームから追放状態となり、2024年1月にドルトムントにレンタル移籍となった。
その後、昨夏にはマンチェスター・ユナイテッドに復帰し、テン・ハフ前監督と和解していたものの、最終的にはチェルシーにレンタル移籍で加入。ここまで公式戦28試合出場で2ゴール6アシストを記録している。
そんなサンチョの契約には一定の条件を満たした場合に発生する買い取り義務オプションが付随しており、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏は加入当初、移籍金2000万ポンド(約39億円)で、パフォーマンス次第では最大2500万ポンド(約48億円)になる買い取り義務条項は、チェルシーが今季プレミアリーグで14位以上で終えた場合に発生するものであることを報じていた。
これに伴い、現在プレミアリーグで4位につけているチェルシーは、今季終了後にサンチョを買い取るものと見られているが、ここに来て同選手の契約には買い取り義務を放棄できるオプションがついていることが話題になっており、先日から突如として今季終了後にマンチェスター・ユナイテッドに戻る可能性が浮上している。
そんななか、イギリスメディア『アスレティック』によると、チェルシーは500万ポンド(約10億円)を支払うことで、最大2500万ポンド(約48億円)に設定されている買い取り義務条項を放棄できる権利があることを伝えている。
なお、チェルシーではブラジル代表FWエステヴァン・ウィリアン(パルメイラス)やエクアドル代表MFケンドリー・パエス(インデペンディエンテ・デル・バジェ)という共に現在17歳の有望株が今夏に加入するほか、先日にはポルトガル代表FWジオバニー・クエンダ(スポルティング)が2026年夏に加入することも発表されているなか、今夏にはさらにウィンガーの獲得に動くことも噂されている。
そんな状況から今季の成績が物足りない状況になっているサンチョをチェルシーが買い取るかは現時点では明らかになっていない。それでも、同選手自身はチェルシーでプレーを続けることを望んでいるとも予想されており、今後の動向には注目が集まりそうだ。