バトントワリングチームの男子選手に性的暴行を加えたとして、準強制性交等や強制わいせつなどの罪に問われているチームの元コーチ、小城桂馬被告(41)は24日、京都地裁(大寄淳裁判長)で開かれた初公判で「無理やり行為をしたつもりはありません」と述べた。弁護側も「抵抗できない状態に乗じてはいない」などと無罪を主張した。
小城被告は国際大会で活躍した経歴を持ち、男子選手を幼い頃から指導していた。
起訴状によると、被告は2023年3月、男子選手が逆らうことができない状態に乗じ、京都市内の自宅で男子選手に性的暴行を加えたとされる。2月には男子選手を腕で押さえつけ、体を触った疑いも持たれている。
この日の公判で検察側は、被告は男子選手が高校3年になった頃に性的関心を向けたとし、食事や銭湯に頻繁に誘っていたと指摘した。
そのうえで、被告が男子選手に関心があるとするメッセージをSNS(ネット交流サービス)で関係者に伝えていたことも明らかにした。被告が大会に出場するメンバーの選出に関わっていたことから、男子選手は抵抗するのが困難な状態だったと主張した。
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これに対し、弁護側は性的な行為があったことは認めた。ただ、男子選手は抵抗できない状態ではなく、暴行していないとして争う姿勢を示した。【水谷怜央那】
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