「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2025」開催決定 米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(略称:SSFF & ASIA)』が、今年も開催される。
【写真】『愛の不時着』で悪役を演じたオ・マンソク 『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2025』として、5月28日から6月11日までの期間、東京都内複数会場およびオンライン会場にて開催。オンライン会場は4月24日より一部プログラムの配信を先行スタートし、6月30日まで展開される。
オープニングイベントとして5月31日、TAKANAWA GATEWAY CITYの会場にて「JAPAN-KOREA Friendly Concert」を開催する。
韓国より、ドラマ『愛の不時着』や舞台『ラ・マンチャの男』などに出演したオ・マンソク、ミュージカル『フランケンシュタイン』のオリジナルキャストであり、映画やドラマでも幅広く活躍するユ・ジュンサンが登場。
日本から、元宝塚歌劇団トップスターで『マイフェアレディ』『天使にラブソングを』などさまざまなミュージカルで主演を務める朝夏まなと、ミュージカル『フランケンシュタイン』『MATA HARI』など韓国創作ミュージカルの日本初演にも多数出演している歌手・俳優の加藤和樹が登場。そして「SSFF & ASIA」の代表であり数々のミュージカルにも出演する別所哲也も登場し、ライブコンサート&トークショーを行う。
また、同映画祭の審査員を岩井俊二監督、アンバサダーをLiLiCoが務める。
今年の映画祭への応募作品は、その土地ごとの家族の絆やジェネレーションギャップがテーマになった作品が多かった中、インターナショナルカテゴリーでは、イスラエル、パレスチナの紛争を描く作品が半数を占めた。ユニバーサルな思春期、Z世代のトランスユースの視点、認知症がモチーフとなるストーリーといった応募作品のトレンドも見えた。
またAIを活用した作品の応募数は275点。色調補正、ボイスオーバー、細かなグラフィックやエフェクト、脚本やストーリーボードにAI技術をツールとして使用する作品が増える一方、過去数年話題になることも多かった全編AIで制作する作品は少なくなっている。
翌年のアカデミー賞ノミネートに通じる5部門(インターナショナル、アジア インターナショナル、ジャパンのライブアクション部門、ノンフィクション部門、アニメーション部門)はじめ、映画祭入選作品の上映・配信ラインナップは4月24日に発表となる。
このほか、第27回目を迎える映画祭開催に向けて、テーマ「creative active generative」をイメージした映画祭プロモーション動画を募集する企画なども実施する。
(以下、コメント)
■「SSFF & ASIA 2025」審査員/岩井俊二監督
短編という限られた時間の中で観る者の心を揺さぶる物語を紡ぎ出すためには、長編とは違ったテクニックが必要です。
今年で長編を撮り始めて30年経ちましたが、ぼくも自分自身のキャリアを短編からスタートしました。
今でも無性に、濃密で凝縮された時間の中で物語を作りたいという衝動にかられ、短編を作ることがあります。
最近は、YouTubeやTikTokなど短編動画がどんどん身近になってきましたが、大きなスクリーンで観られる機会はなかなかありません。
今年のショートショート フィルムフェスティバル & アジアには、どんな驚きと感動が待っているでしょうか?
みなさんと一緒に、作り手の情熱と創造性が詰まった作品に出逢えることを楽しみにしています。
■「SSFF & ASIA 2025」アンバサダー/LiLiCo
ショートショートフィルムフェスティバル& アジアは短編を愛するみんなが集まる映画祭です。
でもそれだけではない。
誰よりも先に新しい才能に出会えます。
知らなかった国の文化や生活も知ることが出来ます。
様々な想像力に刺激され、そのお陰で自分の視野と世界観が一気に広がります。
日本のクリエイターはもちろん、毎年海外からいらしてくれる俳優やスタッフとお話しすると映画への愛と感謝を感じ、本当に心の底から楽しんでくれているのが伝わります。
映画で繋がる人々。
みんな輝いています。
アットホームな映画祭だからこそみんなの距離が近い。
映画の上映時間は短くても、ここで繋がる縁は長くつづきます。
■「SSFF & ASIA」代表/別所哲也
いよいよ今年も映画祭が始動します。
テーマは 「creative active generative」。
僕にとって映画祭は子どものような存在。毎年毎年、それぞれの個性や様々な表情を持った子どもを生み出している=generativeな場なのです。
そしてコロナ後、海外からの来日監督の数も増え、映画祭は世界中のクリエイターが集まり、情報交換したり互いにインスパイアしあったりして、新しいワクワクする種が生まれます。
そこには、作品を観に来てくれるお客さんやサポートしてくださる企業や団体の皆さんも欠かせない存在で、それぞれがアクティブ(active)に映画祭に参加し、楽しみます。
そんな映画祭はまさにクリエイティブ(creative)で僕が目指したかったものなのです。
より多くの、色々な人がこの映画祭に参加して、素敵な27回目の開催を一緒につくりあげていけたらと、今から心躍らせています。
ぜひ映画祭でお会いしましょう!