米3Dテクノロジー企業のInfinite Realityは3月25日(現地時間)、約25年前に音楽のP2Pサービスとして誕生した米Napsterを買収することで合意したと発表した。買収総額は2億700万ドル。
Infinite Realityは、メタバース技術とクリエイターエコノミー構築を手掛ける企業。音楽ストリーミングサービスの草分け的存在であるNapsterを買収することで、音楽とメタバースを融合させた新たなWeb3体験の提供を目指すとしている。
Napsterは、1999年、世界初のP2P音楽共有サービスを開始し、音楽業界を震撼させた。ピーク時には8500万人のユーザーを擁したが、著作権問題の法廷闘争が激化する中、2001年に閉鎖、翌年に破産申請した。2008年に米Best Buyが買収し、2012年に有料音楽ストリーミングサービスのRhapsodyがBest Buyから買収。その後、RhapsodyがブランドをNapsterに変更した。
Napsterは現在、北米、南米、欧州などで合法的な音楽ストリーミングサービスを提供している。
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Infinite Realityのジョン・アクントCEOは発表文で「音楽は人々を繋ぎ、感情を動かす普遍的な力を持っている。Napsterをわれわれのプラットフォームに統合することで、アーティストとファンがメタバース上で出会い、かつてない方法で共創し、体験を共有する新たな時代を切り開くことができる」と語った。
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