ASUS JAPANが3月26日、ゲーミングスマートフォンの新製品「ROG Phone 9」シリーズの日本投入を発表。26日から予約を受け付け、28日に販売する。
ROG Phone 9シリーズは海外では2024年11月に発表済みで、国内投入が待たれていた。デザイン、ディスプレイ、カメラなどゲーミング以外の性能を高めたROG Phone 8をベースに、背面デザインを進化させ、スマホ自体の性能も底上げしている。
●グローバルと同様の3製品を用意 15万9800円から
ラインアップは「ROG Phone 9」「ROG Phone 9 Pro」「ROG Phone 9 Pro Edition」の3モデル。ROG Phone 9 Proは国内ではKDDIのみが取り扱い、全国のKDDI/沖縄セルラー直営店、au Style、au Online Shopで販売する。
|
|
カラーバリエーションは、ROG Phone 9がファントムブラックとスノーホワイト、ROG Phone 9 Proがファントムブラック。ROG Phone 9 Pro Editionには外付け冷却ユニット「AeroActive Cooler X Pro」が付属しており、数量限定で販売する。
希望小売価格(税込み)は以下の通り。
・ROG Phone 9……15万9800円
・ROG Phone 9 Pro……18万9800円
・ROG Phone 9 Pro Edition……23万9800円
|
|
・AeroActive Cooler X Pro……1万3980円(※ROG Phone 9 Pro Editionには付属)
●より表現力豊かになった背面のドット表示
背面には、ドット絵でアニメーションを表現できる「AniMe Vision(アニメビジョン)」を採用している、時計、天気予報、バッテリー残量などの情報を表示できる他、カスタマイズして文字やアニメーションの作成も可能だ。ROG Phone 9は85個、ROG Phone 9 Proは648個のミニLEDを搭載している。ROG Phone 9 ProにはAniMe Visionで楽しめるクラシックゲームを収録しており、AirTriggerボタン(L/R)を使って操作できる。
●本体と外付けクーラーユニットの冷却性能がアップ
プロセッサには、放熱設計が強化されたQualcommのSnapdragon 8 Eliteを搭載している。さらに、グラファイトシートの容量を先代から57%大きくしたことで、冷却性能が20%向上したという。メインメモリとストレージの構成は、ROG Phone 9が12GB/256GB、ROG Phone 9 Proが16GB/512GB、ROG Phone 9 Pro Editionが24GB/1TBとなる。
|
|
バッテリー容量はROG Phone 8シリーズの5500mAhから5800mAhに増量した。2900mAhのバッテリーを2基搭載することで熱を分散し、通常バッテリーよりも発熱を抑えられる。付属の充電アダプターを用いれば最大65Wの急速充電ができ、最大15Wのワイヤレス充電(Qi規格)にも対応している。
ゲームのパフォーマンスを高める管理アプリ「Armoury Crate」や、約26種類のアシストツールを使用できる「Game Genie」機能を搭載。Game Genieでは、アイテムの自動収集やスキルの自動アップなどができる「X Sense 3.0」、ゲーム内に表示されたテキストを認識して攻略情報を検索したり日本語に翻訳したりできる「AI Grabber 2.0」などを利用できる。
外付けクーラーユニットのAeroActive Cooler X Proは、ファンブレードの直径が12.5%大きくなったことで、先代の「AeroActive Cooler X」よりも冷却効率が29%向上。サブウーファーを内蔵したことで、低音性能は124%向上した。デュアルボタンにゲームの操作を割り当てることもできる。USB Type-Cポートを備えているので、装着した状態でゲームをプレイしながら充電もできる。3.5mmイヤフォンジャックやキックスタンドも備えている。
●ディスプレイ、カメラ、オーディオ関連の特徴
ディスプレイは6.78型フルHD+(1080×2400ピクセル)の有機ELを搭載しており、最大2500ニトの明るさや、1〜120Hzの可変リフレッシュレートに対応。さらに、ゲームプレイ時には最大185Hzまでリフレッシュレートを高められる。狭額縁設計によって、94%の画面占有率を実現した。
ROG Phone 9 Proアウトカメラは5000万画素のメインカメラ、1300万画素の超広角カメラ、3200万画素の望遠カメラで構成される。メインカメラに6軸のジンバルモジュールを備える他、光学式手ブレ補正がROG Phone 8の最大3度よりも大きな最大5度の傾きを補正可能になった。望遠カメラは最大3倍の光学ズームや光学式手ブレ補正に対応する。
ROG Phone 9は望遠カメラを搭載していない代わりに500万画素のマクロカメラを備える。メインカメラと超広角カメラは同じだ。
2モデルともAirTriggerボタンをシャッターキーとして使えるようになり、デジタルカメラのように、横向きに構えて撮影しやすくなった。動画撮影時にも被写体を認識して背景をぼかす「ポートレート動画」、背景を流してスピード感のある写真を撮影できる「AI流し撮り」、カラーモードを変更できる「Photo Vibe」も用意する。
オーディオ面では、デュアルスピーカーを内蔵している他、空間オーディオ技術「Dirac Virtuo」、QualcommのaptX AdaptiveとaptX Losslessにも対応している。昨今のハイエンドスマートフォンでは珍しい3.5mmのイヤフォンジャックも継承している。
●日本語に対応した生成AIを用意 シリーズ初のeSIMにも対応
生成AI機能として、ボイスレコーダーの文字起こしや通話内容のリアルタイム翻訳を利用でき、日本語にも対応している(いずれも現時点ではβ版)。コンテンツを選択することで、壁紙を自動作成する機能もある。Googleが提供している、画面の囲った部分を検索できる「かこって検索」も利用可能だ。
本体はIP68の防水・防塵(じん)に対応し、日本モデルはおサイフケータイ(FeliCa)も利用できる。シリーズでは初となるeSIMにも対応しており、nanoSIM×2またはnanoSIM+eSIMという構成で2回線を利用できる。本体サイズは77(幅)×163.8(高さ)×8.9(奥行き)mm、重量は227g。
2モデルの対応バンドは以下の通り。
・5G:n1、n2、n3、n5、n7、n8、n12、n18、n20、n25、n26、n28、n38、n40、n41、n48、n66、n77、n78、n79
・FDD-TE:B1、B2、B3、B4、B5、B7、B8、B12、B17、B18、B19、B20、B25、B26、B28、B32、B66
・TD-LTE:B34、B38、B39、B40、B41、B42、B43、B48
ROG Phone独自のUI(ユーザーインタフェース)も用意。クイック設定パネルを変更したり、画面内に特定アプリのフローティングウィンドウを表示したりできる。スリープ画面で「W」を書くと天候アプリを、「S」を書くとインカメラを呼び出せるなど、ジェスチャー操作によるショートカットも用意。通話時に自動で録音を開始する機能も用意しており、LINE通話の録音にも対応する。
●発売記念キャンペーンを実施
ROG Phone 9シリーズの発売を記念し、オンラインストア「ASUS Store」でROG Phone 9シリーズ本体と対応アクセサリーを同時に購入すると、アクセサリーが15%割引になるキャンペーンを26日に開始する。さらに、ROG Phone 9シリーズをASUS Storeで購入した人には、先着順・数量限定で「ROG Archer Carry Bag BC1004」をプレセントする。
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 ITmedia Inc. All rights reserved. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。
マルウェア感染狙う偽CAPTCHA(写真:ITmedia NEWS)44
マルウェア感染狙う偽CAPTCHA(写真:ITmedia NEWS)44