画像提供:マイナビニュース○A:ユーザ辞書の登録や変換学習のリセット、プライベートモード、確定後の再変換などを知っておくと便利です
社名や学校名が長かったり、部署や学部の名前があまり一般的な言葉の並びでなかったりして、入力や変換に手間がかかることがあります。人名や製品名などが変換候補に出てこないこともあるかもしれません。このような場合には、自分で変換用のユーザ辞書に登録しましょう。
ほかにも、変換学習のリセットなど、変換に関して知っておくと役に立つヒントを紹介します。
○固有名詞などの変換効率を上げるには?
姓や名の読みを入力して変換しても候補に出てこない場合や、社名が長い場合などは、ユーザ辞書に登録するとすぐ変換できるようになって便利です。
仮に、自分の会社の社名が「株式会社マイナビニュースプラスデジタル」だとします。自分の社名を入力する機会は多いと思いますが、毎回入力するにはかなり長いですね。
ほかにも、例えば自分の姓を入力するとメールアドレスに変換されるようにする、「じゅうしょ」と入力すると住所に変換されるようにするなど、便利な使い方を工夫してみてください。
そしてMacとiPhoneで同じApple Accountを使ってiCloudにサインインしていればこの登録も同期されるので、両方のデバイスで同じように入力、変換できるようになります。Macでユーザ辞書に登録して同期するだけでなく、iPhoneで「設定」を開き、「一般」→「キーボード」→「ユーザ辞書」とタップし、右上の「+」をタップして、単語と読みを登録することもできます。
○変換結果がどうもおかしい。何かできることはある?
まれに、変換の精度が大幅に下がったように感じられたり、思いもよらない変換結果が何度も続いたりすることがあります。このような場合は、変換学習のリセットをしてみましょう。変換学習とは、これまで自分がどの変換候補を確定してきたかが自動で学習され、その後の変換結果として優先的に表示されることを指しています。
変換学習がリセットされて初期状態に戻るので、それまでの変換とは異なる結果になりますが、不調は解決するはずです。
なお、変換学習がリセットされても、前述したユーザ辞書の登録はリセットされません。
○変換の履歴を残さない方法はある?
ほかの人のMacを借りるときなど、変換の履歴を残したくない場合があるかもしれません。
変換履歴を残さない方法のひとつは、使い終わった後に上述の「変換学習のリセット」をすることです。ただ、この場合、ほかの人のMacだとすると、持ち主の変換学習もリセットされてしまいます。
もうひとつ、別の方法として、変換学習をさせないようにすることができます。
変換学習をしてよい状況になったら(例えばMacを持ち主に返すなど)、入力メニューの「プライベートモード」を再度選択して、チェックをはずします。
○誤変換、便利な修正方法はない?
誤変換のまま確定しまった文字列は削除して入力し直すのが一般的な操作ですが、こんな操作もあります。
「かな」キーを2回押す代わりに、入力メニューの「再変換」を選択することもできます。
【今回の余談】
本文の最初の方で触れたように、自分の住所を「じゅうしょ」などの読みでユーザ辞書に登録しておくとすぐに入力できて便利ですが、ほかの人の住所などを入力する場合に役に立つ方法もあります。郵便番号から変換できるのです。例えば「1000001」と入力して変換すると、「東京都千代田区千代田」や「〒100-0001 東京都千代田区千代田」が出てきます。
それでは次回も、よろしくお願いします。
小山香織 ライター、インタビュアー、翻訳者、トレーナー。Apple 製品やビジネス系アプリケーションなどに関する著書多数。近著に『iPadマスターブック 2024-2025 iPadOS 17対応』(マイナビ出版)。マイナビニュースでは連載「iPhoneユーザーのためのMacのトリセツ」のほか、インタビューや取材記事を執筆。 この著者の記事一覧はこちら(小山香織)