黄砂や花粉が付着したメガネは水洗いできれいに 眼鏡店の解説が目からウロコ

0

2025年03月26日 12:20  おたくま経済新聞

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

おたくま経済新聞

黄砂や花粉が付着したメガネは水洗いできれいに 眼鏡店の解説が目からウロコ

 「外に出て黄砂が付着したメガネを、汚れているからとそのまま拭かないでください」……こう呼び掛けたのは、岐阜県関市に店舗を構える眼鏡店「Eyewear shop ami」のXアカウント。あなたもついやってしまっていませんか?


 実はコレ、細かな砂をレンズに擦り付け、結果的に傷をつけてしまう原因になるのだとか。筆者も長年メガネを愛用していますが、全く知らなかった……!


【その他の画像・さらに詳しい元の記事はこちら】


 では、どうするのが効果的なのでしょうか。投稿によると、最適なのは「水洗い」とのこと。蛇口から流れる水にレンズをあてて黄砂をざっと洗い流し、その後メガネ拭き等で水分をしっかり拭き取るという方法です。


 さらにその後の投稿では、花粉が付いたメガネも水洗いがオススメと説明。また、メガネ拭きに関しても使用後は、定期的な洗濯を呼び掛け、「ネットに入れて液体洗剤で洗濯。粉末洗剤は繊維に残るのでNG」「柔軟剤は使わない」「繊維の質が落ちるのでアイロンがけせず陰干し」「メガネ拭きも消耗品。定期的に買い替えを」と、いくつかのポイントを解説しました。


 メガネユーザーの筆者としては、お風呂に入るときなどは当然メガネを外しますから、なんとなく水気厳禁なのかと思い込んでいましたが、これは意外や意外。メガネの洗い方について、もう少し深掘りして聞きたくなったため、担当者にいろいろ質問してみることにしました。


■ メガネの洗い方のポイントや注意点、深掘りして聞いてみた

−− メガネを水洗いする際の注意点やポイントについて教えてください。投稿されている写真のように、こすらずざっと流して、メガネ拭きなどで拭き取るという方法で良いのでしょうか?


 まずはレンズ表面に付着した粉塵や汚れをざっと水で洗い流すのが基本です(お湯はNG)。その後、中性洗剤を薄めたものや、メガネ専用のケア用品で洗浄していただければ、さらにきれいになります。


 その後、メガネ拭きや柔らかい布で水気を十分に拭き取ってください。ティッシュを使う場合はゴシゴシと拭くのではなく、水分を吸収するようにポンポンと優しく押し拭いてください。


−− なんとなく、メガネは水に弱いイメージを持っていたのですが、フレームの材質などにかかわらず、基本的に水洗い可能なのでしょうか?


 基本的にメガネは水洗い可能です。ただ最近は様々なデザインや素材のメガネも登場している為、もしお持ちのメガネが水洗いに対応しているか分からない場合や、フレームが水洗いに耐えうる状態か不安な場合は、一度眼鏡屋さんで確認してもらうことをお勧めします。


−− 花粉が付着したメガネも水洗いが有効で、メガネ拭きも定期的な買い替えが推奨とのこと。大体でも良いので、目安の使用回数、洗濯回数があれば教えてください。


 レンズが汚れて見にくい、視界が悪いなと感じたら洗ってください。当店では1週間に1〜2回くらいメガネを洗うようお客様にお伝えしています。


 メガネ拭きはレンズを拭いても汚れが落ちにくいと感じたら洗濯を。洗濯してもメガネ拭きとしての効果が感じられなかったりヨレてきた時は買い替え時です。タオルやお洋服と同じですね。


 メガネ拭きにも汚れは蓄積していきます。汚れたメガネ拭きを使い続け、汚れがなかなか落ちないとレンズを力強く拭くと、レンズコーティングに負担がかかり、それも拭き傷に繋がります。メガネ拭きは洗濯や新品への買い替えを必ず行ってください。


−− ちなみに、花粉や黄砂でない場合でも水洗いで指紋やゴミなどの汚れを落としても良いのでしょうか?


 指紋や汗や皮脂、化粧汚れや整髪料等はメガネ拭きを使っても落ちにくいことがありますので水洗いしてください。またメガネ専用クリーナーもご活用ください。


 水洗いで気をつけなければいけないのは、最後にしっかり”水分を拭き取ること”です。水気が残っていたり濡れたままメガネを放置すると水やけ(レンズについた水滴がシミになること)や錆の原因となります。


* * * * *


 インタビューの際に気が付きましたが、言われてみると筆者の居住地である鹿児島でも、桜島が噴火した後の降灰時、車のフロントガラスにそのままワイパーをかけない、ということが習慣化しています。


 細かい砂をこすることで、ガラスに傷がついてしまう、というのはメガネを直接メガネ拭きで拭くのと同じ原理なのでしょう。こう考えてみれば、たしかにメガネも水洗い必須であることがより理解できます。


 特に、冬から春にかけては花粉や黄砂が多く飛散する時期。外出から帰ったら、手洗いうがいと合わせて、メガネの水洗いも追加するのが良さそうです。



<記事化協力>
Eyewear shop ami 岐阜県関市の眼鏡屋@スタッフ音久さん(X:@neku07 / Instagram:@eyewear_shop_ami)


(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025032605.html

    ランキングIT・インターネット

    前日のランキングへ

    ニュース設定