気象庁と文部科学省の報告書「日本の気候変動2025」について記者会見する花輪公雄東北大名誉教授(左)ら=26日午後、東京都港区の気象庁 気象庁と文部科学省は26日、日本の気温や雨量、海面水温などの過去の推移と将来予測をまとめた報告書「日本の気候変動2025」を公表した。20年12月に初公表され、今回が2回目。国や自治体、企業の温暖化対策に役立ててもらうのが目的で、環境省が今後作成する「気候変動影響評価報告書」の科学的な根拠にもなる。
同庁の「気候変動に関する懇談会」会長の花輪公雄東北大名誉教授は記者会見で、日本の平均気温が23年と24年に観測史上最高記録を相次いで更新したことに驚いたと話し、「一般にはエルニーニョ現象のせいと言われるが、今年がどうなるかによって温暖化が加速しているか、一過性だったかが決まる」と指摘した。