4月13日に開幕した大阪万博こと「2025年日本国際博覧会」。すでにさまざまな展示がSNSでも話題だが、展示・パビリオン数は膨大で、1日では到底見切れない。IT関連の展示も同様で、一人では気になる展示を全て回るのは難しい。
とはいえ、世界規模のイベントでどんな科学的・技術的成果が公開されているか、気になる人も多いはず。そこで本記事では、9日に行われた報道機関向けの先行入場で撮影した写真を通して、万博で披露されたテクノロジーの数々を紹介する。また、一部の展示やパビリオンについては動画でもまとめたので、こちらも参照のこと。
●4脚ロボ「CORLEO」が動く!
「未来の都市」パビリオンでは、川崎重工業による4脚ロボット「CORLEO」などを展示。CORLEOは試乗こそできないものの、車体を動かすデモなどが確認できる。
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詳細:人が乗れるライオン型ロボ「CORLEO」、万博で実機を見てきた 首や頭がないワケは? 全身を写真で紹介
●「培養肉」「人間洗濯機」など集結したヘルスケアパビリオン
最新のヘルスケア技術などを紹介するしたヘルスケアパビリオンでは、伊藤ハム米久ホールディングスやTOPPANホールディングスなど6社が参画するコンソーシアムが、和牛から採取した細胞を培養した「培養肉」を展示していた。
同パビリオンには人を丸ごと洗う「人間洗濯機」や、心拍を補助できる「心筋シート」も。心筋シートはiPS細胞を培養して作った実物が展示され、びくびくとうごめく姿が見られた。
さらに、パビリオン周辺では“ネコ型配膳ロボ”として知られる「BellaBot」のカスタム機も稼働。触れてもぬれないミストを散布し、来場者に涼を届けるデモを行っていた。
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詳細:
・「3Dプリントで作った霜降り肉」はうまいのか 大阪万博で“培養肉の未来”を見てきた
・「人間洗濯機」「培養肉」、動く「心筋シート」……大阪万博「ヘルスケアパビリオン」先行入場で見つけた注目展示たち
・「ネコ型配膳ロボ」万博でミスト噴射、しかも濡れない 料理じゃなくて涼しさを届けるにゃん
●次世代通信基盤「IOWN」を披露 NTTパビリオン
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日本電信電話(NTT)のパビリオンでは、テクノポップユニット「Perfume」によるライブパフォーマンスのリアルタイム3D伝送の様子や、来場者の姿をバーチャルで再現する「Another Me」を展示。建物にも仕掛けがあり、パビリオン内のカメラでとらえた来場者の笑顔に応じて、外周を囲むシートをはためかせる仕組みになっていた。
詳細:大阪万博「NTTパビリオン」、どんな施設? 一足先に体験してきた 「IOWN」で見せる“未来”とは
●光のショーやゲームなど盛りだくさん 電力館
電気事業連合会が出展した電力館パビリオンでは、「核融合」「植物発電」などエネルギーに関する技術をテーマにしたミニゲームを複数展示していた。棒状のLEDがさまざまに点灯するショーも行われる。
詳細:大阪万博「電力館」をひと足先に体験 ゲームで学ぶ“エネルギーの未来”は子どもに響く?
●実物大ガンダムがどっしり ガンダムパビリオン
実物大ガンダムが特徴の「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」(ガンダムパビリオン)では、ウォークスルー型のアトラクションを提供。一部の床面にはソニーの触覚提示技術(ハプティクス)を採用しており、ガンダムなどモビルスーツ同士の戦いなどで生じる音声に合わせた振動が体験できた。
詳細:
・大阪万博の「ガンダムパビリオン」一足先に体験してきた モビルスーツ戦の“振動”に驚き
・未来に絶望しないで」――大阪万博の“ガンダムパビリオン”公開、富野由悠季氏からも期待の声
●空飛ぶクルマ、ついに空に
報道機関向けの先行入場日では、スタートアップのSkyDriveの“空飛ぶクルマ”の飛行デモも行われた。高度5mを4分ほど浮遊した。
詳細:国内ベンチャーの「空飛ぶクルマ」が初飛行 約4分ほど、高度5mで浮遊
●タイヤがミャクミャク 電動カートも体験
展示ではないが、高齢者や歩行に不安がある人向けに貸し出されていた、移動用の電動カートにもメディアデーに試乗できた。最大時速4kmで、バッテリー駆動時間約2時間のモビリティを150台提供するという。
詳細:歩き疲れるほど広い大阪万博……貸出予定の「電動カート」に乗ってみた 移動の助けにはなるか?
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