

高知県香美市の「小松神社」は、927(延長5)年に編さんされた「延喜式神名帳」(えんぎしきじんみょうちょう)にも記載されている由緒ある神社。美しい自然の中で小川のせせらぎを聞きながら、ゆっくりとした時間を過ごせるのが、都会の神社にはない大きな魅力だ。
しかし、同神社の参道は、森の中の急傾斜に約400段の下り階段がある大変険しい道。高齢者や小さな子ども連れの人たちは、参道を怖がり参拝をあきらめざる得ない状況になっている。神社を守るために、一人でも多くの参拝者とその安全を確保し、安心して参拝できるよう、参拝者用の「モノレール」設置を目指す「参拝者を守る!『小松神社』の山岳参道に安全確保のためのモノレール設置プロジェクト」をクラウドファンディングサイトCAMPFIREで立ち上げた。
「小松神社」は宮司などの神社関係者がいないため、昔から氏子の有志たちの努力によって守り続けられてきた。これまでも氏子有志たちが、参拝者の安全を確保するために参道の整備などさまざまな取り組みを行ってきているという。2024年7月には、安全で効果的なモノレールの設置を目指し、モノレール業者と合同で現地調査を行い、具体的な設置場所や運行ルートを確認している。また、線路の設置予定場所の土地所有者に対しても、モノレール設置の必要性などについて説明を行い、森林伐採、土地使用などについての協力要請に快諾を得ているという。
プロジェクトを立ち上げた、同神社の氏子総代の責任者を務める松岡西鋭さんは、「あとは、森の中に敷かれた一本の線路を、参拝者の夢・希望・様々な願いを載せたモノレールが、その祈願成就のために、ゆっくり、力強く、走るだけです。どうか、走らせて下さい」と支援を呼び掛けている。
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支援額は2000円からで、リターンにはカード型御守りと、人から人へと歌い継がれてきた“ふる里の歌”を収録したCDを用意している。支援は5月17日(土)まで受け付けている。
