連続ドラマW-30「殺した夫が帰ってきました」©桜井美奈/小学館 ©2025 WOWOW/FCC山下美月主演の連続ドラマW-30「殺した夫が帰ってきました」の放送が決定した。
DV夫を殺した妻。やっと、手に入れた平凡な日常を過ごす中、殺したはずの夫が突然、目の前に現れて――。
本作は、桜井美奈の同名小説のドラマ化。「私が先生を殺した」「私、死体と結婚します」など、鮮烈なタイトルと練りに練られた作品性で話題を呼ぶが、桜井氏の作品がドラマ化されるのは、本作が初となる。
主人公と“殺した夫”の過去の罪と愛が交錯する衝撃のサスペンスミステリーを手掛けるのは、「イチケイのカラス」シリーズの浜田秀哉(脚本)と「ライオンの隠れ家」の一戸慶乃(脚本)、「オールドファッションカップケーキ」の加藤綾佳監督。
WOWOW連続ドラマ初出演にして初主演、初の連続ドラマ単独主演となる山下が演じるのは、夫を殺し、その事実を隠しながら生きる主人公・鈴倉茉菜。
アパレル会社でデザイナーを志す茉菜は、入社して1年半、アシスタントとして真面目に努力を重ね、念願のデザイナーデビューも射程圏内におさめて希望に胸を躍らせる若手社員。ある日突然、殺したはずの夫が記憶をなくした状態で現れ、共同生活を送ることに。そして、かつて知ることのなかった夫の温かな一面に触れることに。しかしその末に、衝撃の真実が明らかとなる。
本作について山下は、「原作を読ませていただいた時は、二転三転する展開に静かに感情を揺さぶられつつ、これを希望と呼ぶのか絶望と呼ぶのか? 考え続けていました。ドラマは全6話で、より展開が分かりやすく進んでいくので、毎話登場人物たちの印象が変わっていくと思います」と説明。
「このまま息ができなくなってしまうのではないかと思う程、寒さが厳しい日に泥の上に這いつくばっていた時は、意識が遠のいていくのがすごくリアルでした。最後の大事なシーンの時に、あまりに風が強くてほぼ声が聞こえない状態でやっていたのも、印象深いです」と撮影時のエピソードを披露。
また視聴者へ「観てくださる方それぞれの受け取り方があると思います。茉菜の味方になってほしいというわけではなく、この作品を通して自分がこの世に存在しているという認識が、より濃くなるような作品になってほしいです。闇の中にある光を是非この作品から見つけていただけますと幸いです」とメッセージを寄せている。
連続ドラマW-30「殺した夫が帰ってきました」は7月、WOWOWにて放送・配信(全6話)。
(シネマカフェ編集部)