ビワハイジの仔が生んだ100万馬券 サングレアルの重賞初制覇
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2025年04月24日 07:30 netkeiba

14年のフローラSを制したサングレアル(14年4月撮影、ユーザー提供:RAN1026さん) 先日の桜花賞は「名牝にして名繁殖牝馬」のビワハイジの曾孫となるエンブロイダリーが制した。一部では「曾祖母ビワハイジ→祖母アーデルハイト→母ロッテンマイヤ−→エンブロイダリー」と母系が代々、アルプスの少女ハイジに関する馬名であることが話題になったとか。今週はフローラSということで、そんなビワハイジの仔サングレアルが重賞初制覇を果たした14年のレースを振り返りたい。
サングレアルは父ゼンノロブロイ、母ビワハイジ、母の父Caerleonの血統。母に加え、名牝ブエナビスタを筆頭に兄姉5頭が重賞ウイナーという超良血馬だった。2歳11月にデビュー勝ち。続く3歳1月の福寿草特別は4着に敗れると、しばしの休養へ。オークスを目指してフローラSに登録すると、抽選対象になったものの、運良く出走にこぎつけた。
血統を評価されて4番人気に支持された一戦、サングレアルは生涯最高の走りを見せた。松田博資厩舎の所属馬らしく、道中は後方インに待機。そして勝負の直線、徐々に外に持ち出されると、残り300mから加速する。早め先頭のブランネージュを徐々に追い詰めると、ゴール寸前で頭差捕らえてゴール。きょうだい6頭目の重賞ウイナーに輝いたのだ。ちなみに4番人気→6番人気→13番人気の決着で、3連単は108万8940円の大波乱に。これは今でもレース史上2番目の高配当となっている。
サングレアルはこの後に10戦したが、勝利を挙げることなく引退した。繁殖としても当初は期待ほどの成績を残せていなかったものの、現3歳のメルキオルが今年のブルーバードCを制し、産駒初の重賞ウイナーとなっている。同馬の更なる活躍、そして次なる大物の登場を心待ちにしたい。
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