
4月22日、東京・元赤坂の赤坂御苑にて天皇、皇后両陛下主催の園遊会が開催された。
今回、出席したのは約1500人。政治、経済、学術など各界の功労者に加え、プロゴルファーの青木功氏、バレリーナの森下洋子氏、女子ソフトボール元日本代表監督の宇津木妙子氏、漫画家のちばてつや氏といった有名人の顔ぶれも並び、皇族方との交流が行われた。
まだ4月とはいえ初夏を思わせる日差しと気温のなか、皇后雅子さま、愛子さま、佳子さまをはじめとする女性皇族の方々の爽やかな色合いの着物姿は目を引いた。
園遊会といえば、これまでは両陛下と皇族方が一列となり同じ道筋を歩き、順番に招待客と交流するというのが従来のスタイルだった。ただ、この方式だと招待者は自分たちの場所まで両陛下や皇族方が歩み寄られるのを待ち続けなくてはならない。そのため、招待者は場所取りのために園内を回ることができず長時間同じ場所で待機しなくてはならなかったり、待っている間に体調不良者が出るなど不具合が続出していた。
「宮内庁としては、園遊会の終了時間が1時間以上遅れてしまうのも悩みの種だったようです。そこまで長引いてしまうのは、雅子さまが招待客と話し込んでしまうためというのが要因だとも。しかも近年は、園遊会が行われる春も秋も気温が上がりがち。特に前回の秋の園遊会では、5人が体調不良を申し出て、うち2人は病院に搬送された。そのような事態に、宮内庁はもちろん、両陛下も今後の園遊会のあり方について心配されていたそうです」(皇室担当記者)
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そのため、今回からは皇族方が3つのルートに分かれて歩き、各所で招待客と交流する形に変更された。両陛下とは別に、秋篠宮ご夫妻をはじめとするグループの動線、愛子さまと佳子さまなどのグループの動線という、複数の場所で交流ができることになったのだ。園遊会の交流形式の変更は、実に62年ぶりだったという。
招待者に振る舞われた「園遊会メニュー」
「愛子さまと佳子さまは終始、おふたりで招待者と交流されていました。着物姿のおふたりの艶やかさに、参加者は息を飲んでいましたね。
招待者たちも、従来のような長時間の順番待ちをする必要はなく、散策して思い思いに記念写真を撮り合ったりと、とても和やかな雰囲気でした。おおむね好評だったのではないでしょうか」(同・皇室担当記者)
また、新型コロナウイルスが落ち着いたこともあり、今回からは6年半ぶりに従来の規模の飲食も振る舞われた。
「ビールやウイスキー、日本酒といったアルコールや、名物だったフルーツカクテルの提供もありました。国産ウイスキーの『響』が人気だったようで、すぐになくなってしまっていました。またチーズや燻製など、御料牧場の製品も人気がありました。
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愛子さまや佳子さまも、気軽に手を振ってくださり、感激しました」(参加者)
晴れやかな天候も手伝い、新しい形式が好スタートとなった園遊会。これからは愛子さまと佳子さまから直接「おもてなし」を受けられるかもしれない。